フォロワー30,303人。投稿はたった74本。
myfansのアダルト総合ランキング(MBoost)で、日間12位・週間14位・月間15位。
この数字を見て、僕が最初に思ったのは「上手いな」じゃない。「賢いな」だった。
手◯キ搾精女子(@dwa8jt)。TOP10には入っていない。だから今まで取り上げてこなかった。でも、もし今この記事を読んでるあなたが「男だけど自分でmyfansをやってみたい」と少しでも思ってるなら、TOP10の誰よりも先に、この人を見たほうがいい。

僕は70人以上のmyfansクリエイターを解剖してきた。派手なトップランカーも、半年で消えていった人も見てきた。その上で言う。再現性という一点だけで測るなら、この人は教科書になる。トップランカーの記事は読んでて面白い。でも、読み終わって自分でやろうとした瞬間に「いや、これは自分には無理だ」となることも多い。手◯キ搾精女子は逆だ。読み終わったあと、「これなら自分にもできるかもしれない」と思える数少ないアカウントだ。
これまで僕が書いてきたものも置いておく。先に読んでおくと、この記事の意味がもっと立体的になる。
・るるたんのmyfans解析
・裏垢男子の日常の解析
・そもそもmyfansって何で稼げるのかの仕組み解説
先に一つ断っておく。この人は、とにかく語らない。Xを見ても運用ノウハウは一切出てこない。プロフィールも二文字。だから今回の記事は、本人が喋ったことをまとめる記事じゃない。「これだけ徹底して何も語らない人間が、なぜ続いているのか」を、観測できる事実だけから僕が読み解く記事になる。情報が少ない相手こそ、設計が剥き出しになる。覚悟して付き合ってほしい。

基本データ ──まず数字で輪郭をつかむ
最初に、この人がどういう規模で動いてるのかを並べる。
myfans(@dwa8jt)はフォロワー30.3K、いいね総数32.8K、投稿74本。フォローは0。プロフィール文はこう書いてある。
"本編顔出し"街で見つけた本物素人女性の寸止め手◯キ搾精動画が見放題。基本的に毎週2作品(8作品/月)更新予定です。※出演女性は一般人の為、身バレ等の理由により動画は予告なく削除される場合があり…
プランは3つだけ。
プレミアム(おすすめ)が月¥2,490〜で投稿70件が見放題。
スタンダードが月¥1,971〜で「過去3ヶ月間」の週末投稿10件。
そして無料のサンプル見放題プランが投稿2件。
集客の入口はX(@makkinto_pr)。プロフィール名は「出所不明」、bioは「毎日」の二文字だけ。2021年5月開設、ポスト数8万、フォロワー1.2万。
この数字の組み合わせ、よく見てほしい。投稿74本に対してフォロワー30.3K。一本あたり約410フォロワーを抱えている計算だ。これは効率がいい。量で殴ってフォロワーを集めたんじゃなくて、少ない本数で深く刺さってる。そしてフォロー0。誰もフォローし返していない。相互フォローで数を稼ぐようなことを一切やっていない、ということだ。全部、コンテンツの引力だけで集めた数字に見える。
裏垢Japanのときは8プラン・投稿2,000件超という「巨大な商品棚」の話をした。あれは個人では絶対に組めない設計だった。チームで回して、在庫を大量に積んで、棚を細かく分けて、客の財布の段階ごとに売り場を作っていた。今回は真逆だ。74本、3プラン、bioは二文字。この極端なミニマルさの中に、男がmyfansを始めるときの答えが詰まっている。
派手な棚を作る話じゃない。一人で、何を削れば回り続けるのか。その引き算の見本が、このアカウントだ。
「本番なし」という設計が、実は一番賢い
ここがこの記事で一番伝えたいところだ。だから先に結論を言う。
「本番なし・手◯キのみ」は、コンテンツの妥協じゃない。供給を回し続けるための設計だ。

myfansで男が一番苦しむのは、撮影でも編集でもない。出演してくれる女の子を、見つけ続けることだ。これは70人見てきて断言できる。最初の数本は知り合いや単発でなんとかなる。でも週2本・月8本を一年続けるとなると、出演者の確保が完全にボトルネックになる。多くのアカウントはここで更新が止まって、フォロワーが離れて、消えていく。僕が「半年で消えた」と言うアカウントの、ほとんどの死因がこれだ。コンテンツの質が落ちたんじゃない。撮るものが無くなったんだ。
手◯キ搾精女子は、その一番きつい部分を「やることを減らす」ことで解いている。
本番なし。手コ◯だけ。これが女の子側のハードルを劇的に下げる。「本番あり」と「手で触るだけ」では、出演を承諾してもらえる確率がまるで違う。前者は人生が変わりかねない決断だが、後者は「ちょっと際どいバイト」の範囲に収まると感じる人がいる。心理的な敷居がまったく別物なんだ。だから素人を、しかも顔出しで、継続的に集められる。
ここで重要なのは、ハードルの低さがそのまま「供給の安定」に変換されている点だ。出演を頼める母数が広がる。一人の女の子が「これくらいなら何回かやってもいい」と思える。リピートしてくれる。継続できる関係を作りやすい。つまり「本番なし」は、女の子にとっての安心であると同時に、運営者にとっての在庫の蛇口なんだ。この蛇口を細くしないために、あえて派手なことをしていない。
整理すると、この設計は3つの条件を同時に満たしている。出演ハードルが低いから人が集まる。撮影がシンプルだから一本あたりが軽い。そして「本物の素人・顔出し」という、AI生成にも事務所モデルにも出せない希少性が残る。プロフィールの「街で見つけた本物素人女性」というコピーは、ただの煽りじゃなくて、この設計が成立しているという宣言なんだと思う。

ちなみに、この「素人」という言葉は今のmyfansでものすごく価値が上がっている。理由はAIだ。生成AIの動画が増えて、「作り物」が市場に溢れた。だからこそ「本物の素人が顔を出してる」という事実そのものが、強い差別化になる。Fanfindというまとめメディアがこのアカウントをmyfans見放題chのおすすめ作品として紹介したとき、選定基準のひとつに「生成AI作品ではないこと」を挙げていた。市場が「本物」を求め始めている証拠だ。手◯キ搾精女子は、その流れにど真ん中で乗っている。
派手なことをしているわけじゃない。やらないことを決めて、続けられる形に削った。それだけだ。でも、それだけがいちばん難しい。
ニッチに刺して月間15位を取るポジショニング

myfansのアダルトジャンルは飽和してる。その中で月間15位というのは、思っているよりずっと上のほうだ。MBoostの月間ランキングは上位50件まで表示されるが、その15番目にいる。フォロワー数だけ見れば10万超のアカウントもいる中で、3万でこの位置を守ってる。これは「数」じゃなくて「刺さり」で取ってる順位だ。
なぜ取れているのか。「手◯キ × 素人 × 寸止め × 顔出し」を全部いっぺんに満たすパッケージが、意外と少ないからだ。
近いところにいる競合を見てみる。MBoost月間ランキングだと「搾精士ゆずき」(@yuzu1001、フォロワー107,733・いいね107,625)がフェラ・手◯キ系で50位。
「敗北リーマン|女の子に敗北射精させられるM男」(@haibokuman、フォロワー12,586・いいね18,879)がM男・射精管理系で27位。
週間だと「舐め犬 --弱者男性--」(@name_jaku、フォロワー5,583・いいね3,589)あたりが非モテ・弱者男性向けの軸で27位に入っている。
並べてみると分かるが、軸が微妙にずれている。ゆずきは「快楽研究・施術」寄りで、フォロワー10万超の規模で殴るタイプ。敗北リーマンは「M男体験」という体験設計寄り。舐め犬は「弱者男性のための」というメッセージ性で立っている。手◯キ搾精女子はそのどれとも被らない。「街で見つけた本物素人の顔出し寸止め手◯キ」という、説明すれば一瞬で像が浮かぶ一点に絞っている。
ここで面白いのは、ゆずきがフォロワー10万でいいねも10万、つまりフォロワーといいねがほぼ1対1なのに対して、手◯キ搾精女子はフォロワー3万に対していいね3.2万で、いいねのほうが多い。比率で言えばこっちのほうがエンゲージが濃い。少ないフォロワーが、より深く反応している。ニッチに振り切ると、客の熱量が上がる。広く浅くより、狭く深くのほうが、myfansの課金ビジネスとは相性がいい。

ニッチを独占してる、とまでは言わない。手◯キ・寸止め・M男タグの競合はいる。Fanfindに載っていた作品タグも「乳首責め、手コキ、M男、寸止め、乳首舐め手◯キ」と、わりと混雑しているジャンルだ。それでも、フォロワーで上回る相手もいる中で順位を保ってるのは、このパッケージの輪郭がはっきりしてるからだ。「何が見られるか」が一行で分かる。タグの渋滞地帯で、一行で説明できる商品を持ってる。これは飽和市場では強い。
プラン設計 ──3つで十分な理由
裏垢Japanは8プランだった。手◯キ搾精女子は3つ。この差は、戦い方の違いそのものだ。
プレミアム¥2,490で70本が見放題。単純計算で1本あたり約36円。これが主力だ。月8本ペースで更新されるから、入り続ければ毎月8本ずつ追加される。客からすれば「今月も新しいのが見られる」という継続理由が常にある。サブスクの基本に忠実だ。
面白いのはスタンダード¥1,971のほうだ。これは単に安いプランじゃなくて、性質が違うプランになっている。説明文をよく読むと「加入月を含む過去3ヶ月の週末に投稿したほぼ全ての動画を視聴できる。土日以外に投稿してる動画は対象外」とある。つまりプレミアムが「これからの最新を全部追いたい層」向けなら、スタンダードは「直近3ヶ月のまとまったぶんを少し安く見たい層」向け。同じ商品を、見方の違う2タイプの客に割り当てている。
この設計、地味だけど効いている。¥2,490と¥1,971の差はわずか519円。普通なら「だったらプレミアムでいいや」となりそうな価格差だ。でもスタンダードは「過去3ヶ月分」という時間の区切りで価値を作っている。最新を追う気はないけど、今あるぶんをまとめて安く見たい、という客の取りこぼしを防いでる。価格で差をつけるんじゃなくて、見方で差をつける。プランを安易に値段で刻むと客は安いほうに流れるが、見方で刻むと「自分はこっちのタイプ」と納得して選ぶ。
そして無料サンプル2本。これは入口だ。0円で2本見せて、良ければ有料へ。アダルトの課金は「中身が見えないと払えない」のが最大の壁だから、サンプルで一回その壁を壊している。

裏垢Japanの8プランは、在庫が2,000本以上あって初めて成立する設計だ。棚が広いから、客の予算と欲望の段階ごとに細かく売り場を作れた。でも74本しかないこのアカウントで8プランを作っても、客が迷うだけで終わる。在庫の量に対して、プランの数が合っている。3つに絞ったのは正解で、選択肢が少ないほど人は決めやすい。「迷わせない」は、そのまま転換率に効く。ここも「身の丈に合わせて削る」が徹底されている。
X運用 ──8万ポストのサイレント型
集客のX(@makkinto_pr)を見て、僕は少し意外だった。
ポスト数8万。なのに、運用ノウハウの発信はゼロ。「こうやって伸ばした」「ランキング入りました」みたいな、運営者目線のツイートが一切ない。投稿のほとんどが、短いティザー動画と「こちら」+myfansの作品リンク。あとは関連アカウントのリポストくらい。
bioも「毎日」の二文字だけ。プロフィール名は「出所不明」。徹底して、自分の話をしない。
これは意図的だと思う。理由は2つある。
ひとつは凍結対策だ。アダルト系のXアカウントは凍結が日常だ。過去には「女bioした瞬間凍結」みたいな、凍結を意識した発言の痕跡もある。プロフィールに情報を盛れば盛るほど、凍結の引っかかりポイントが増える。「出所不明」「毎日」というほぼ空っぽのプロフィールは、運用の身軽さそのものだ。仮に凍結されても、再開のダメージが小さい。語らないことが、リスク管理になっている。
もうひとつは、消耗しないためだ。ノウハウを語るアカウントは、語ること自体に時間と神経を使う。反応に一喜一憂する。炎上もする。でもこの人は「毎日ティザーを出して、myfansに送る」だけを、8万回繰り返している。やることが固定されてるから、判断のコストがほぼゼロだ。一人で長く回すなら、この「考えなくていい状態」を作れるかどうかが生死を分ける。
しかもエンゲージ自体は安定して高い。一本で14万ビュー超・1,700いいね超がつく投稿もある。ノウハウを語らなくても、コンテンツが強ければ送客装置は回る、ということだ。むしろ余計なことを喋らないぶん、タイムラインに出てくるのが常にコンテンツそのものになる。ファンが見たいのはノウハウじゃなくて動画だ。その当たり前に、ずっと忠実でいる。

裏垢Japanのときに見たような「Xで世界観を作り込む」タイプとは正反対。こっちは、Xを完全に「myfansへのパイプ」と割り切っている。どっちが正しいという話じゃない。ただ、一人で回すなら、語らないこの型のほうが圧倒的に消耗しない。8万ポストという数字は、派手な発信の積み上げじゃなくて、同じ動作を黙々と繰り返した回数なんだ。
男がmyfansを始めるなら、このモデルを見ろ
ここまで読んで、勘のいい人はもう気づいてると思う。
このアカウントの全部が、「一人で、長く、続けられる」ことに最適化されている。
本番なしだから、女の子を集めやすい。手◯キ特化だから、撮影がシンプルで一本が軽い。月8本ペースだから、本業や副業と両立できる。プラン3つだから、運営で迷わない。Xは語らないから、消耗しない。全部の判断が、同じ方向を向いている。「続ける」という一点に。
派手さで言えば、トップランカーのほうがずっと上だ。でもトップランカーの多くは、再現できない。資本だったり、特別な人脈だったり、本人の異常な発信力だったりで成立している。真似しようとしても、入口でつまずく。記事として読む価値はあっても、自分の行動には変換できない。
手◯キ搾精女子のやってることは、全部「削る」方向の判断だ。やらないことを決める。商品棚を絞る。語らない。これは資本も人脈もいらない。判断の問題だ。そして判断は、誰でも今日から真似できる。
だから僕は、男がmyfansを始めるなら、まずこの形を写経しろと言いたい。
トップを真似るな。続く形を真似ろ。最初の3ヶ月で派手に伸ばすことより、1年後も更新が止まってないことのほうが、この世界では何倍も価値がある。
課題と限界 ──いいことばかりじゃない
もちろん、この設計には弱点もある。フェアに書く。

1つ目。出演者が素人だから、身バレで動画が消える。これはプロフィールに本人が「予告なく削除される場合があり」と明記している通りで、想定済みのリスクだ。アーカイブの安定性は、事務所モデルには勝てない。買った客が「あの動画もう無い」となる事故は構造的に起きる。素人・顔出しという強みは、そのまま「いつ消えてもおかしくない」という弱みと裏表になっている。
2つ目。スケールの天井。手◯キ特化で月8本という設計は、続けやすい代わりに伸びしろが限られる。ジャンルを広げれば「手◯キ搾精女子」というブランドの一貫性が崩れるし、本数を増やせば出演者確保の負荷が跳ね上がる。今の30万いいね規模が、この型のひとつの上限に近いのかもしれない。続けやすさと伸びやすさは、ある地点からトレードオフになる。
3つ目。模倣されやすさ。この記事で僕が「再現性が高い」と褒めてるってことは、裏を返せば後発に真似されやすいということだ。「手◯キ × 素人 × 顔出し」を後から始めるアカウントが増えたとき、何で差をつけるのか。今のところ答えは「先に始めて、量を貯めた」という事実だけだ。
ただ、最後のこの点こそが、実は一番の堀になっている。
エピローグ
替えが利きそうに見える場所で、勝っている。
これがこのアカウントの本質だと思う。本番なし、手◯キだけ、素人、顔出し。要素を一つずつ取り出せば、どれも誰でも真似できそうに見える。実際、真似はできる。明日から同じコンセプトでアカウントを作る人間は、何人でも現れるだろう。
でも、74本を貯めるまでやり続けた人間は、ほとんどいない。出演者が見つからなくて止まる。凍結で心が折れる。本数が伸びなくて飽きる。みんな途中で消える。やり続けたという事実そのものが、後から来る人間には越えられない壁になる。コンセプトはコピーできても、74本ぶんの継続はコピーできない。
派手な才能の話じゃない。続けられる形に削って、削った形を続けた。ただそれだけ。でも、僕が70人見てきて分かったのは、その「ただそれだけ」が一番難しいということだ。才能で一発当てる人間より、凡庸な動作を1年止めなかった人間のほうが、この世界では遥かに少ない。
情報をほとんど出さない人だった。Xを掘っても、プロフィールを読んでも、本人の言葉はほとんど落ちていない。でも、語らないという選択も含めて、全部が「続けるための設計」で一貫していた。喋らない人ほど、行動が雄弁になる。僕はその沈黙のほうを信用する。
この人がいつかTOP10に入ってきたら、僕はまたここで解剖する。そのときは「なぜ天井を越えられたのか」を書くことになる。たぶん答えは、今回と同じ場所にある気がしている。削って、続けた。きっとそれだけだ。




