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クリエイター解剖

【裏垢男子の日常】myfans年間1位×月額¥2,990。顔出しゼロで頂点に立つ男の稼ぎ方

【裏垢男子の日常】myfans年間1位×月額¥2,990。顔出しゼロで頂点に立つ男の稼ぎ方
目次

2026年5月、myfansの総合クリエイターランキング年間タブを開いた。

1位に表示されていたのは、女性本人が前面に立つアカウントじゃなかった。

裏垢男子の日常」。

堂々の年間クリエイター1位「裏垢男子の日常」

X上の名義はなぎ、IDは@fanzazz。自称ヤリチン。顔出しなし。月額¥2,990。

「男はアダルトで稼げない」という業界の常識がある。需要の話だ。男性向けアダルトの購買層は男性で、その視線は女性の身体に向く。男が脱いでも誰も金を払わない、長年そう言われてきた。

myfansの年間ランキングでは、この常識が崩れていた。

前の記事でるるたんの話を書いた。26歳の現役風俗嬢が同人AVで年商5億円を叩き出した話だ。
るるたん徹底解説はこちら

あの記事を書いた後、何人かから同じDMが来た。「男はどうなのか」と。

答えを先に言う。

2026年5月時点でmyfansの総合クリエイターランキング年間タブを確認した。1位に表示されていたのは、女性本人が前面に立つアカウントじゃなかった。

1位は「裏垢男子の日常」。

X上の名義はなぎ、IDは@fanzazz

「男はアダルトで稼げない」という業界の常識がある。この記事では、その常識がなぜ半分しか正しくないのかを解剖する。

年間1位の男の基本データ

まず数字を並べる。

  • X名義:なぎ(@fanzazz

  • X開始:2023年7月

  • Xフォロワー:27.1万

  • X投稿数:23.2万件超

  • myfansアカウント名:裏垢男子の日常

  • myfansフォロワー:15.7万

  • 月額プラン:¥2,990(「日常」プラン1種類のみ)

  • プラン内投稿数:118件(全て見放題)

  • CandFansにも展開

  • YouTube導線チャンネル:@a_3ud(登録約2,000人)

  • myfans日間ランキング:裏垢1位・素人3位・ハメ撮り3位の歴あり

  • myfans年間ランキング:1位

年間1位の下に誰がいるか確認しておく。2位がるるたん(213.2Kフォロワー)、3位が裏SNAPTOKYO、5位が雄YUU、7位が裏垢Japan(436.8Kフォロワー)。

TOP10で女性系クリエイターはるるたん(2位)とミル(8位)の2人だけ。残り8人が全部、男性・撮影側のクリエイターだ。

以外にも男性運営のクリエイターがTOP10に複数ランクインしている

「男はアダルトで稼げない」という前提で読んでいた人には、この構図が意外に見えるかもしれない。理由は後で解剖する。

ここでひとつ、重要な整理をしておく。

この記事では基本的に「なぎ」ではなく「裏垢男子の日常」と書く。なぎはXで集客するための個人名義であり、myfansで課金されているブランド名は「裏垢男子の日常」だからだ。Xで人格の入口を作り、myfansでコンテンツブランドとして課金を受ける。この切り分けが、まず設計の核心にある。

Xではなぎという名前で活動している

「男はアダルトで稼げない」という常識の根拠

この常識がどこから来ているかを先に整理する。

男性向けアダルトコンテンツの購買層は男性で、その視線は女性の顔・身体・声・反応に向く。男が脱いでも、多くの男性ユーザーはそこに課金しない。男優の人生に金を払いたいわけじゃない。

だから業界では、男優は存在感を消す方向で設計される。主観視点が好まれるのも、男性側を「視聴者が乗り移るための透明な存在」として扱うためだ。男優のギャラが女優より桁違いに低い理由もここにある。需要の対象に入っていない。

この前提で「男が主役の動画」を作ろうとすると、構造的に詰まる。

ところが年間ランキングのTOP10は、男性・撮影側のクリエイターが8人を占めている。

なぜか。答えはシンプルで、男が主役の動画を売っているわけじゃないからだ。

商品は「なぎ」ではなく「裏垢男子の日常」である

なぎのXプロフィールにはこう書いてある。

ヤリチンです。女性の顔出しフル長編動画はファンクラブで上げてます

この一文に設計の全てが入っている。本人の説明の中に「本人」がいない。売っているのは「女性の顔出しフル長編」だと書いてある。

Xのアイコンはアニメ調のイラスト。素性は公開していない。年齢も職業も顔も出さない。myfansのプロフィール文も「ヤリチンの日常Vlog。平均3時間の長編動画です」で始まり、本人の属性情報はほぼゼロだ。

一方で、販促文を見ると毎回こうなっている。

「"完全顔出し"花澤香菜似の声優志望ガチアイドルと」 「"完全顔出し"育ちすぎたIカップ水泳部美少女と新宿でカラオケデート後に」

主語は女性だ。なぎは主語じゃない。毎回登場する女性の「顔出し」「スペック」「関係性フック」が商品の主軸だ。

ここが解答だ。

業界の需要構造を逆用している。「アダルトコンテンツの需要は女性の身体に向く」という前提を崩すのではなく、そのまま使った。女性を主役に置いて、自分は「選ぶ側・撮る側・演出する側」として商品に入る。

商品は「なぎ」ではない。「裏垢男子の日常が作る、女性との時間」だ。

そして登場する女性は毎回変わる。変わるたびに商品の希少性が更新される。裏垢男子の日常というブランドは継続しながら、コンテンツの鮮度は毎回リセットされる。

男が前に出すぎると、男性向けアダルトの需要から外れる。しかし男が完全に消えると、ブランドにならない。裏垢男子の日常はその中間を取っている。本人は匿名性を保ちながら、「このファンクラブにしかない」という独自性だけを残す。このバランスが強い。

るるたんとは真逆の勝ち方

前の記事のるるたんと並べると、構造の違いが鮮明になる。

それぞれに違った勝ち筋がある

るるたんは自分自身を商品にした。本人の顔、身体、キャラクター、発信のすべてが商品価値に直結する。相手の男優は変数であり、主役じゃない。ユーザーが見たいのはるるたん本人だ。だからるるたんは「自分という希少性の消費スピードを徹底的に管理する」という設計をした。

裏垢男子の日常は逆だ。本人は主役じゃない。素性を隠している。商品価値の中心にいるのは、毎回登場する女性だ。その女性を選び、撮り、商品化し、ファンクラブに流すのが裏垢男子の日常のポジションだ。

整理するとこうなる。

るるたんは「自分が替えの利かない商品」になった。 裏垢男子の日常は「替えの利かない撮影側のポジション」になった。

方向性は真逆だ。しかし根本は同じで、どちらも「替えが利かない場所」を設計して稼いでいる。

自分を消耗品にしていない。この一点が共通している。

3時間という設計 ~ 刺激を売るのか、時間を売るのか

動画の平均尺が3時間だ。

セックスだけ撮るわけじゃない。食事、着替え、お風呂、会話、前後の時間をそのまま回しっぱなしにして全部入れる。myfansのプロフィールにも「おしゃべり・着替え・お風呂などセックスの前後も撮ってそのまま載せているのでリアルで生々しい臨場感溢れる長編動画」と書いてある。

ここで売っているものは刺激じゃない。「関係性と時間」だ。

短尺動画は刺激を売る。強いサムネ、強いタイトル、強いシーンで瞬間的な反応を取る。すぐ見終わる。すぐ次に行かれる。

3時間の密着ドキュメントは違う。「その女性とその時間を一緒に過ごした感覚」を売る。会話の距離感、着替える時の空気、セックスに至る流れ、その後の雰囲気。これは短尺では出せない商品性だ。

競合のじじ(11位)はFRIDAYのインタビューで、巨乳テーマという明確なフェチ軸とNTR系の強い企画で伸ばしていると語っている。雄YUU(5位)は「連続イキチャレンジ」のような企画特化型だ。いずれも「強いフック」で刺すアプローチだ。

裏垢男子の日常はそれと全然違う。強い企画名で一撃を狙うより、「その女性と過ごした数時間の全部」を見せる。アカウント名が「日常」なのは、これが狙ってつけた名前だからだと思う。何が見られるかが名前だけで分かる。そしてその内容が長編サブスクと非常に相性がいい。

¥2,990という価格設計と、退会できない構造

月額¥2,990でプラン内投稿118件が見放題。

1本あたりの見かけ単価を計算すると約25円だ。

この数字が一度頭に入ると、解約コストが跳ね上がる。「月2,990円払えば1本25円で3時間の動画が118本見られる」という認識になった瞬間、解約は「354時間分のコンテンツを捨てる選択」に変わる。

これは安売りじゃない。「退会させない」設計だ。

加入した直後から「まだ見ていないものが大量にある状態」が生まれる。新作も追加される。過去作も残っている。見終わらない。だから解約判断が遅れ続ける。

しかも動画の本数はこれからも増えていく

るるたんの¥50,000プランとは設計思想が真逆だ。るるたんは高単価で少数のガチ層を囲む。転換率が低くても1人あたりの単価で稼ぐ。裏垢男子の日常は低単価で大量のユーザーを広く取り込み、長編アーカイブで滞留させる。

myfansフォロワー15.7万に対して転換率で試算する。

転換率1%(1,570人)→ 月商約470万円 転換率2%(3,140人)→ 月商約940万円 転換率3%(4,710人)→ 月商約1,410万円

手数料20%控除後でも、転換率2%で月手取り約750万円規模だ。

これに単品販売が上乗せされる。確認されている例では単品¥4,980の販売や、コラボ動画の100部限定販売もある。月額サブスク、単品販売、限定コラボの3本で課金タイミングを複数作る設計だ。

フォロワー43万の男が7位で、15.7万の男が1位の理由

裏垢Japan(フォロワー436.8K)は年間7位だ。なぎ(フォロワー157.2K)の3倍近いフォロワーがいるのに、ランキングは大きく下だ。

フォロワー数は集客力の指標であって、収益の指標じゃない。

裏垢Japanはキュレーション・素材転載型で大量フォロワーを集める設計だ。拡散力はある。でも「この人のファンクラブに課金する理由」が薄い。

なぎは違う。「Xに上がっている短い動画の全編がmyfansにある」という導線が明確だ。Xで興味を持つ→プロフィールを見る→全編はファンクラブにあると分かる→課金する。この流れが設計されている。

フォロワー数よりも「課金する理由の強さ」がランキングを決める。るるたんも同じ構造でファンクラブを設計していた。トップに立つ人間は、みなここが強い。

X23万件投稿の意味

Xの投稿数は23.2万件超だ。2023年7月開始から換算すると、投稿・リポスト含めて1日平均200件以上の規模になる。

これは手数の多さじゃなくて、無料露出面を大量に作る設計だ。

短いサンプル動画を大量に流す。プロフィールにmyfansとCandFansへの導線を貼る。フォロワーを増やす。その一部が全編を見たくなってmyfansに流れる。

Xだけでは本格的な回収はできない。規制もある、凍結リスクもある、投稿できる内容にも限界がある。だから全編はファンクラブに置く。この分業が徹底されている。

「SNSで伸びれば稼げる」という単純な話じゃない。SNSで集客した先に、課金先が明確に設計されているから稼げる。この接続が弱いアカウントは、フォロワーが多くても収益が弱い。

CandFansへの展開も、X凍結やmyfansの決済トラブルに備えたリスクヘッジだ。るるたんがmyfans・Fantia・CandFansの3展開でリスクを内部化していたのと同じ思想が、なぎのX・myfans・CandFansの分散にもある。

法務と同意管理 ~ ここを甘く見るとモデルが崩れる

このモデルを参考にするなら、派手な売上より先に見るべきことがある。

同意と契約の管理だ。

出演者の年齢確認、本人確認、撮影内容の説明、公開範囲の説明、販売プラットフォームの説明、報酬条件、削除・販売停止の条件、二次利用の範囲。これを曖昧にしたまま伸ばすと、売上より大きなリスクを抱える。

特に顔出しの長編コンテンツは、出演者側の人生への影響が大きい。撮影時点で同意していても、後からトラブルになる可能性がある。

上位クリエイターほど、同意管理と契約管理は徹底しているはずだ。ここを甘く見ると、アカウント停止・売上留保・炎上・法的トラブルに直結する。

裏垢男子の日常のようなモデルを事業として参考にするなら、表の派手さではなく裏側の管理体制から見るべきだ。このジャンルは売上だけで見てはいけない。リスク管理まで含めてビジネスモデルだ。

このモデルの本質は、男性タレント化ではない

ここを勘違いしてほしくない。

裏垢男子の日常の成功は「男がタレントになって勝った」という話じゃない。本人は顔も素性も強く出していない。自分の身体を商品にしているわけでもない。

勝っているのはポジション設計だ。

女性側を主役にする。自分は撮影側・企画側・導線設計側に回る。Xで無料集客し、myfansで全編を見せる。長編アーカイブで継続課金を作る。単品と限定で追加課金を取る。この一連の設計が強い。

男が稼げるかどうかの問題じゃない。どのポジションを取るかの問題だ。

男が主役として前に出すぎれば需要とズレる。しかし男が女性の魅力を商品化する側に回れば、myfansの年間1位になれる。裏垢男子の日常はその答えの一つだ。

男性運営者ならこれが1番の理想ではないだろうか

エピローグ

70人の女の子をプロデュースしてきて、外から設計を読み解きながら正直うなった。

なぎがやっていることはプロデューサーの仕事だ。自分が主役になるより、相手の魅力を最大化して商品にする方が、稼げる場合がある。しかも長く続く。なぎ自身は顔も年齢も職業も出していないのに、myfansでるるたんより上の年間1位にいる。

「女じゃないと稼げない」は嘘だった。 「顔出ししないと稼げない」も嘘だった。 「自分を主役にしないと稼げない」も嘘だった。

じゃあ何が本当か。

「替えが利かない自分のポジションを設計できるかどうか」だ。

るるたんは自分自身を替えの利かない商品にした。裏垢男子の日常は、女性の魅力を長編コンテンツ化する替えの利かない撮影側ブランドになった。やり方は真逆だ。しかし勝っている理由は同じだ。自分を消耗品にしていない。替えが利かない場所を取っている。

女でも男でも、演者でも撮影側でも、この問いは変わらない。そしてその答えを出した人間が、同じランキングの上位に並ぶ。

ここまで読んでくれて、ありがとう。

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