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myfans (マイファンズ)の仕組み・収益構造・始め方を、現役プロデューサーが解説します

myfans (マイファンズ)の仕組み・収益構造・始め方を、現役プロデューサーが解説します
目次

1本目と2本目では、プロデュース業のリアルな話を書いてきました。今回は少し趣向を変えて、myfansというサービスそのものの解説記事を書きます。

私自身、約70名のクリエイターさんをmyfansで見てきましたが、業界の外から見ると「myfansって結局何なのか」「どういう仕組みでお金が動いているのか」という基本的な情報がほとんど整理されていないことに気づきました。

今回は、これからmyfansを始めようと思っている方、興味本位で仕組みを知りたい方、すでに始めているけれど全体像を整理したい方、それぞれに向けて、現役プロデューサーの視点から仕組みと収益構造をまとめます。

myfans(マイファンズ)とは何か


日本最大のファンクラブサイト「myfans」

myfansは、クリエイターがファンから直接収益を得られる、いわゆる「ファンクラブ型」のプラットフォームです。

運営はトクネコ株式会社、所在地は東京都渋谷区。サービスの開始は2021年で、後発ながら短期間で急成長したサービスです。2023年には利用者数が10万人を突破したと公表されており、現在では日本国内のファンクラブ型プラットフォームとして最大級の規模になっています。

日本国内では同様のサービスとしてCandFans、海外ではOnlyFansが有名で、myfansはその日本版という位置付けに近いサービスになります。

ファンクラブ型のサービスというと、大手ではFantiaなども有名です。ただ、myfansはこれらのサービスと比べて、よりアダルト寄り・センシティブ寄りのコンテンツに対して寛容な姿勢を取っているのが特徴です。一般向けのファンクラブサービスでは投稿が制限されるようなコンテンツでも、myfansでは比較的自由に投稿できます。

このため、グラビアやアダルト系のクリエイターを中心に、ここ数年で急速にユーザーが増えています。

myfansの収益構造

クリエイターがmyfansで収益を得る方法は、大きく分けて4つあります。

実はいくつかあるmyfansでの稼ぎ方

・月額サブスクリプション
ファンがクリエイターのページに月額料金を支払うことで、クリエイター限定のコンテンツにアクセスできるようになる仕組みです。月額料金はクリエイター自身が設定でき、50円から最大50,000円までの範囲で自由に決められます。

・単発のコンテンツ販売
月額会員になっていないファンに対しても、特定のコンテンツを単品で販売できます。動画1本、写真集1セットといった形で、1円から20,000円まで自由に価格設定が可能です。

・チップ・スーパーコメント
ファンがクリエイターに直接チップを送れる機能と、目立つ装飾付きコメントを投げられるスーパーコメント機能があります。それぞれ100円から5,000円の範囲で設定でき、コアファンからの追加収益として地味に効いてきます。

・DM経由の個別販売
ファンとの個別DMの中で、追加コンテンツやリクエスト対応を販売する形です。ここはクリエイターによって運用がかなり分かれるところで、DMを積極的に使う子と、ほとんど使わない子がいます。

手数料については、myfans公式が明確に開示しています。クリエイターのランクによって手数料率が異なる仕組みで、以下の3段階に分かれています。

  • プレミアムクリエイター:17.6%(税込)

  • 準プレミアムクリエイター:20%(税込)

  • 一般クリエイター:22%(税込)

実際に約70名見てきた中での収益感としては、月額課金が全体の収益の6〜7割を占めるクリエイターが多く、残りを単発販売とDM販売で埋めるパターンが定番です。

myfansで稼ぐ仕組み|SNS集客が必須

ここからが重要なのですが、myfansは「アカウントを作っただけでは1円も稼げません」。

これはmyfansに限った話ではなく、ファンクラブ系サービス全般に共通する話なのですが、myfansというプラットフォーム自体には集客機能がほとんどありません。プラットフォーム内で「新着クリエイター一覧」みたいなものを巡回して新しい子を見つけるファンは、ほぼいないと考えていいです。

実はmyfans公式のクリエイター向けガイドにも、この点ははっきり書かれています。

myfansだけでは新規ユーザーに見つけてもらいにくい

myfans公式ガイド「X運用の基本」
myfans公式にもX運用の重要性が記載されてます

公式が認めている通り、myfansで稼ぐためには「myfansの外でファンを集めて、myfansに流し込む」という導線設計が必須になります。

ここで使われるのが、X(旧Twitter)、Threads、Instagram、TikTokなどのSNSです。クリエイターは集客用のSNSアカウントを作り、そこで継続的にコンテンツを発信して、興味を持ってくれた人をmyfansのページに誘導する。これがmyfansの基本的な稼ぎ方です。

特にXは、myfansクリエイターの集客における主戦場と言えます。アダルト寄り・センシティブ寄りのコンテンツに対する規制が他のSNSと比べて緩いため、myfansへの誘導コンテンツを投稿しやすいんです。

約70名見てきた中で、myfansだけで稼げているクリエイターは1人もいません。全員が必ずSNSでの集客アカウントを並行運用しています。逆に言えば、myfans単体で勝負しようとしている子は、ほぼ確実に稼げないまま終わります。

ここがmyfansを始める前に、絶対に押さえておくべき最重要ポイントです。

myfansの始め方

myfansの登録自体は、それほど難しくありません。基本的な流れは以下の通りです。

1. アカウント作成
公式サイトの登録ページから、メールアドレス、パスワード、名前を入力してアカウントを作成します。Xアカウントを使った登録も可能です。

ここで注意点が1つあります。入力する「名前」は、外部に表示されるプロフィール名になります。本名は絶対に入力しないでください。後から変更も可能ですが、最初から活動用の名前で登録するのが安全です。

2. クリエイター登録
アカウント作成後、画面右下の「アカウント」から「クリエイター登録」に進みます。氏名、生年月日、住所を入力した後、本人確認書類のアップロードが必要です。

提出可能な書類は、運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどの公的身分証明書です。アダルト系のコンテンツを投稿するクリエイターは、年齢確認のために特に厳しい審査が入ります。これは法的な要請なので、避けて通れません。

3. 審査・承認
審査の期間は、混雑状況にもよりますが通常で数時間から3日程度です。承認されるとメールで通知が届き、活動を開始できるようになります。

4. プロフィール・プラン設定
承認後、プロフィール画像、自己紹介文、月額プランの設定、初期コンテンツの投稿、と進めていきます。
ただ、繰り返しになりますが、登録して投稿しただけでは1円も稼げません。実際の収益化は、SNSでの集客アカウントを育てて、ファンを集め始めてからの話になります。

【重要】myfansでの配信は「特殊営業」|届出の必要性


ここは情報商材や軽いまとめ記事ではほぼ触れられていない、しかし始める前に絶対に知っておくべき法的な話です。

myfansで専らアダルトコンテンツを取り扱って収益を得る場合、その活動は法律上「映像送信型性風俗特殊営業」に該当します。これは風俗営業法(風営法)に定められた営業形態の1つで、開始する前に所轄の警察署を通じて公安委員会への届出が義務付けられています。

myfansの公式ガイドにも、以下のように記載されています。

専らアダルトコンテンツを取り扱う場合には、原則として映像送信型性風俗特殊営業の届出が必要となります。そのため、クリエイター様各個人での映像送信型性風俗特殊営業の届出をお願いいたします。

myfans公式「映像送信型性風俗特殊営業に関する届出のご案内」

myfans運営は2024年7月以降、各クリエイターに対してこの届出を行うよう方針を明確化しました。届出をせずに配信を続けた場合、風営法第52条により6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

届出には、いくつか押さえておくべきポイントがあります。

営業開始の10日前までに届出が必要
法律上、配信を開始する10日前までに届出を完了する必要があります。「とりあえず始めて後から届け出よう」は通用しません。

アカウントごとに届出が必要
複数のプラットフォーム(myfansとFantia、CandFansなど)で並行して活動する場合、それぞれのアカウントについて個別に届出が必要です。

主な必要書類

  • 営業開始届出書

  • 営業の方法を記載した書類

  • 住民票(本籍記載のもの)

  • 事務所の使用承諾書(賃貸の場合)または建物の登記事項証明書(自己所有の場合)

事務所の確保が、実務上もっとも難しい部分です。賃貸物件の場合、所有者から「映像送信型性風俗特殊営業」として使用することを認める使用承諾書を取得しなければなりません。居住用の物件では、使用承諾書をもらえる可能性は極めて低いため、レンタルオフィスを別途借りるケースが多いです。

「myfansを始めよう」と思った時に、これを知らずに動き始めると、法律違反のリスクを負ったまま活動することになります。私の所属クリエイターには、契約時に必ずこの届出をしてもらっています。届出が完了するまで、配信は開始させません。

なお、書類作成と警察署とのやり取りを個人で完結させるのはハードルが高いため、風営法を専門とする行政書士に依頼するクリエイターが多いです。代行費用は事務所によって幅がありますが、5万円台から10万円程度が相場です。

これからmyfansを始めようとしている方は、登録手順と並行して、必ずこの届出の準備を進めてください。

myfansで稼げる金額のリアル

ここは多くの方が気になる部分だと思うので、約70名見てきた実感をベースに正直に書きます。

myfansで稼げているクリエイターの収益レンジは、月収0円から月収数百万円まで、本当に幅広いです。これは他のファンクラブサービスでも同じですが、上位と下位の格差が極めて大きいビジネスです。

私が見てきた約70名の中で、月収別の分布をざっくり言うと、月収10万円未満が4割程度、月収10万〜30万円が3割程度、月収30万〜100万円が2割程度、月収100万円以上が1割程度、というイメージです。

月収100万円超えは普通に難しい!?

ジャンル別の傾向としては、アダルト系のジャンルが単価・客単価ともに最も高く、次いでグラビア系、コスプレ系、一般向けの清楚系、という順になることが多いです。ただこれは絶対的なものではなく、清楚系でも月100万円稼ぐクリエイターはいますし、アダルト系でも月10万円に届かないクリエイターもいます。

結局のところ、ジャンルよりも「集客力」と「継続力」の方が収益への影響が大きいです。SNSでファンを集める力と、長期間コンテンツを出し続ける力。この2つを持っているクリエイターが、ジャンル問わず上位に行きます。

「myfansを始めれば月100万円稼げる」みたいな情報を見かけることがありますが、現場の感覚としては、月100万円に到達するクリエイターは全体の1割もいません。これは厳しい現実ですが、最初に知っておくべき数字だと思います。

myfansの注意点・リスク

myfansを始める前に知っておくべきリスクが、いくつかあります。

身バレリスク
myfansに投稿したコンテンツがSNSや他サイトに転載されるリスクは、常にあります。完全に防ぐことはできません。顔出しをするか、どこまで露出するか、どのSNSと連携するか。これらすべてが身バレリスクと直結します。始める前に、自分のリスク許容度を決めておくべきです。

規約違反のリスク
myfansには投稿に関するガイドラインがあり、違反すると警告、最悪の場合はアカウント停止になります。何が違反になるかは規約に明記されているので、活動開始前に必ず一読することをおすすめします。違反内容によっては、それまで貯めた売上が出金できなくなる可能性もあります。

メンタル面のリスク
これは情報商材ではあまり触れられない部分ですが、ファンとのやり取りやコメント対応で、精神的に消耗するクリエイターが本当に多いです。アンチコメント、執着するファン、過剰な要求。こうしたものを長期間受け続けると、確実にメンタルに影響します。続ける覚悟があるなら、メンタルケアの方法も一緒に考えておくべきです。

私が見てきた、myfansに向いている人・向いていない人

最後に、約70名見てきた中で見えてきた「myfansに向いている人・向いていない人」の傾向を書きます。

向いている人は、自分のキャラクターを商品として客観視できる人、SNS運用に抵抗がない人、長期戦に耐えられる人、そしてメンタルが強い人。この4つの要素のうち最低3つを持っている人は、myfansで結果を出せる可能性が高いです。

逆に向いていない人は、すぐに結果を求める人、SNS発信が苦手な人、他人の評価に過敏な人、副業として片手間でやろうとしている人。このどれかに当てはまる人は、始めても3ヶ月で離脱する確率が高いです。これは2本目の記事でも詳しく書いた話なので、興味があれば併せて読んでみてください。

最後に

myfansは、ハマればしっかり稼げるプラットフォームですが、想像以上に「仕事」です。気軽に始めて軽く稼げる、という性質のサービスではありません。

これから始めようとしている方は、今回書いたような基本的な仕組みと収益構造、そして法的な届出の必要性まで含めて理解した上で、自分が本当に向いているのか、続けられそうかを見極めてから判断していただければと思います。


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