2026年5月のmyfans人妻ランキングを開くと、日間1位に「雄 -YUU- 彼氏持ち、人妻、ママをNTR」というアカウントが居座っている。変態ジャンルでも1位、美乳でも1位。一人の男が、複数ジャンルの上位を同時に取っている。

僕はmyfansで約70名の女の子をプロデュースしてきた。だから人のアカウントを見るとき、どうしても「これは誰がどう設計したものか」という目で見てしまう。可愛いとか、エロいとか、その手前にある構造を見てしまう。職業病みたいなものだ。
雄 -YUU- というアカウントを最初に見たとき、僕が引っかかったのは投稿の中身ではなかった。プロフィールに貼られた一本のリンク──「密会フォーム」の存在だった。

このフォームを開いた瞬間、僕は「ああ、この人は撮影者じゃない。仕入れ担当だ」と思った。
今回は、myfansのトップ層に居座り続けるこの「雄 -YUU-」というアカウントが、何をどう設計しているのかを、プロデューサーの視点で解剖していく。
ハメ撮り系には「発見型」と「逆オファー型」がある
前提から話す。
myfansやXで活動する、いわゆる「ハメ撮り系」の男性クリエイター。撮る側の男が顔をぼかして前に立ち、素人の女の子と会って、その様子をコンテンツにする。このジャンルには、僕の見るかぎり大きく二つの型がある。
ひとつは「発見型」だ。
僕が前に解説した「裏垢男子の日常(なぎ)」がこれにあたる。SNSやリアルで仲良くなった女の子とハメ撮りを撮る。自分の人脈、自分のナンパ力、自分のDMの口説き文句──つまり「自分で女の子を見つけにいく」スタイル。なぎの強さは、その発見の鮮度と生々しさにある。日常の延長で起きた出来事を、そのまま切り取って見せる説得力がある。
もうひとつが「逆オファー型」だ。
これは、自分から探しにいかない。女の子のほうから「会いたい」と応募してくる。撮影者は、応募の山の中から「撮れる相手」を選ぶだけでいい。
雄 -YUU- は、後者だ。しかも、ただの後者ではない。逆オファーを「システム」にまで作り込んでいる。ここが、なぎとも、巨乳特化で攻めた「じじ」とも、決定的に違うところだ。
発見型と逆オファー型、どっちが偉いという話ではない。ただ、ビジネスとして見たとき、再現性とスケールがまるで違う。発見型は、その人のナンパ力やコミュ力に売上が縛られる。本人が動かなければ、次の素材は生まれない。逆オファー型は、母数さえあれば、本人が探しにいかなくても候補が湧いてくる。
雄 -YUU- は、その母数を、Xのフォロワー82万人で確保している。

三人を並べると、勝ち方がぜんぶ違う
ここで、僕がこれまで解剖してきた三人を並べてみる。裏垢男子の日常(なぎ)、じじ、そして雄 -YUU-。同じ「ハメ撮り系」というくくりで語られがちだけど、勝っている場所がまったく違う。
なぎが売っているのは「鮮度」だ。日常の中で偶然出会った女の子と、その日のうちに、という生々しさ。台本がない感じ。作り込まれていないからこそ刺さる。なぎの武器は、本人の行動範囲とコミュ力そのものだ。
じじが売っているのは「フック」だ。巨乳という、検索でもランキングでも一発で目を引く一点突破。何で売るかが明確で、その軸からブレない。じじの武器は、ジャンルを絞り込んだ潔さだ。
雄 -YUU- が売っているのは「仕組み」だ。本人の魅力でも、一点突破のフックでもない。誰が、どうやって応募してきて、それがどうコンテンツになるか──その流れ全体を設計している。雄の武器は、本人が動かなくても回る供給システムだ。
裏垢男子の日常(なぎ)
型:発見型
売り物:日常の鮮度
仕入れの仕組み:素材の集め方 = 自分で見つける
ボトルネック:本人の稼働
スケール性:本人依存
じじ
型:発見型 + 強フック
売り物:巨乳という一点突破
仕入れの仕組み:自分で見つける
ボトルネック:本人の稼働
スケール性:本人依存
雄 -YUU-
型:逆オファー型
売り物:仕組み
仕入れの仕組み:応募が来る
ボトルネック:フォロワー母数
スケール性:仕組み依存
なぎもじじも、本人が動くことが前提になっている。だから、本人の調子・行動範囲・モチベーションが、そのまま売上の天井になる。これは悪いことじゃない。発見型には発見型の良さがある。でも、構造として「伸び続ける」かというと、どこかで本人の体力が頭打ちになる。
雄 -YUU- は、その天井を、自分の体力からフォロワー数に付け替えた。フォロワーが増えれば応募が増える。応募が増えれば撮影が増える。本人が頑張る量と、素材が湧いてくる量が、切り離されている。
「密会フォーム」という名の仕入れ装置
雄 -YUU- のプロフィールには、応募フォームへの導線がある。「密会フォーム」と本人は呼んでいる。
普通の人が見たら、ファンとの交流窓口に見えるかもしれない。でも、僕にはこれが完全に「仕入れ伝票」に見えた。順を追って説明する。
まず、フォームの冒頭にこう書いてある。「雄に会いたい方はこちらのフォームからご連絡ください」。そして密会の流れが、四段階で明記されている。
フォームを送る
雄からXのDMで返信がくる
日程・場所を決める(相談ごとなどあればお気軽に)
当日会う

申込みから当日までの導線が、完全にパッケージ化されている。問い合わせを受けてから手探りでやり取りするんじゃなく、最初から「こう進みます」という型が用意されている。応募する側は、レールに乗るだけでいい。
そして、女性向けフォームの中身がすごい。応募者が入力する必須項目を並べてみる。
名前(ニックネーム可)
TwitterのID or URL
年齢(18歳未満は送信不可)
お住まいの都道府県
身長
体重
ブラのサイズ(例:F65)
現在の髪色・髪型(例:黒髪ストレートで肩にかかるくらい)
パートナー区分(彼氏なし/彼氏あり/婚約中/旦那あり)
撮影・掲載の可否
顔写真
会うだけなら、こんな情報はいらない。
身長・体重・ブラサイズ・髪型を最初に取るのは、「会えるか」を判定しているんじゃない。「商品になるか」「どのビジュアルで売れるか」を判定している。撮影前に、スペックシートを埋めさせているわけだ。記入例に「F65」「黒髪ストレートで肩にかかるくらい」とまで添えてあるのは、応募者に具体的に書かせて、選別の精度を上げるためだ。
僕がプロデュースで女の子と最初に面談するとき、頭の中でやっていることを、雄 -YUU- はフォームの入力欄に外注している。会う前に、選別が9割終わっている。
属性別に分けられた、四つの入口
このフォームが本当におそろしいのは、一本じゃないことだ。応募者の属性別に、入口が分岐している。
女性向けフォームの冒頭に、別フォームへのリンクが並んでいる。
彼女・奥様を寝取られたい男性の方はこちら
MTF、男の娘、男性の方はこちら
For international guests(海外ゲスト向け)
ただの問い合わせ窓口なら、フォームは一つでいい。それを四つに割っているのは、応募してくる人間を入口の段階で分類して、それぞれ別の在庫として管理するためだ。これはCRMの発想そのものだ。問い合わせを「受ける」設計じゃなく、案件を「分類して在庫化する」設計になっている。
一つずつ見ていく。

女性向け(メイン導線)。 これが本丸。素材になる女の子を集める。スペックシートとパートナー区分で、撮影前に商品価値を判定する。
寝取られたい男性向け。 ここが構造として一番うまい。NTRというジャンルでは、寝取られる側の男が「自分の彼女・奥様を出演させたい」と思うことがある。このフォームは、その男たちから素材を持ち込ませる導線だ。撮影者が女を探すどころか、男が女を連れてくる。供給ルートが二重になっている。普通のクリエイターは女の子を探すルート一本だけど、雄は「女から来る」「男が連れてくる」の二系統を持っている。
MTF・男の娘・男性向け。 メインの女性NTRとは別ジャンルだ。でも、せっかくXの82万人の中に隣接ジャンルの需要があるなら、取りこぼすのはもったいない。だから別フォームを立てて、そこも拾う。間口を広げて、母数を一滴も無駄にしない設計だ。
海外ゲスト向け。 これも同じ思想だ。82万のフォロワーの中には日本語が母語じゃない層もいる。専用の入口を作って、その層も応募できるようにしている。
四つの入口は、全部「Xという巨大な蛇口から流れてくる人間を、属性ごとに受け皿で受け止める」ための設計だ。一本のフォームで全部受けると、どの属性がどう売れるかの仕分けが後手に回る。最初から分けておけば、入ってきた瞬間に「これはどの売り場の素材か」が決まる。
パートナー区分という「商品タグ」
四つの入口の話をしたうえで、もう一度、メインの女性向けフォームに戻る。一番うまいと思ったのは、パートナー区分だ。
「彼氏なし/彼氏あり/婚約中/旦那あり」

恋愛状況の確認に見える。違う。これは商品タグの事前回収だ。
雄 -YUU- のmyfansタイトルを思い出してほしい。「彼氏持ち、人妻、ママをNTR」。NTR──寝取り。このアカウントの売り物は「関係を持っている女の子を、自分が寝取る」という背徳性だ。
つまり、彼氏なしの子より、旦那ありの子のほうが「商品価値が高い」。婚約中の子は、それだけで一本のストーリーになる。パートナー区分を必須にしているのは、応募の段階で「どのNTR文脈で売れる素材か」を仕分けているからだ。
ジャンルを、投稿のときに後付けで作っているんじゃない。仕入れの瞬間に、もう売り場が決まっている。
これは本当にうまい。普通のクリエイターは「撮れたものを、どう見せるか」を後で考える。雄 -YUU- は「売れる文脈を持った素材だけを、最初から集める」。順番が逆なんだ。在庫を持ってから売り方を考えるんじゃなく、売り方が確定している在庫だけを仕入れる。
myfansのプロフィール文にも、その軸が貫かれている。「さまざまな性の悩みをもつ女の子を、おもちゃ責め、潮吹き、高速ピストンなどのバチボコセックスでイカせまくり、別世界のえっちを体験させる裏垢男子」。ここでも、女の子の「属性」と「ストーリー」が前面に出ている。誰を、どういう文脈で、というのが全部セットになっている。
「費用不要」「性病検査は毎月」が効く理由
フォームには、こんな一文が添えられている。
性病検査は毎月受診してます
ホテル代などの費用は不要です

ここも、ただの親切じゃない。応募の離脱ポイントを潰しにいっている。
成人向けの密会に応募する女の子が、最後の最後でためらう理由は、だいたい決まっている。相手が怖い、お金がかかる、身バレが怖い、撮られたものが流出するのが怖い。
この4つのうち、「相手が怖い」を毎月の性病検査で、「お金がかかる」を費用不要で、それぞれ潰している。残りの身バレと流出は、撮影・掲載の可否を「顔出し/ファンクラブ限定/目元のみ/顔ぼかし/NG」と細かく選ばせることで、応募者自身にコントロール権を渡している。
応募ボタンを押す直前の不安を、項目単位で一個ずつ消している。これはランディングページの最適化と同じ思想だ。CVR──応募完了率を、設計で上げにいっている。
僕がプロデュースの現場で、女の子の不安を一個ずつ対話で潰していたこと。それを、雄 -YUU- はフォームの注意書きに静的に書き込んで、24時間自動で潰し続けている。対話だと、僕一人が同時に相手できる人数に限界がある。フォームに書いておけば、何百人が同時に見ても、同じ精度で不安が消えていく。ここでも「本人の稼働」と「処理できる人数」が切り離されている。
なぜ女の子は、自分から応募してくるのか
ここまで読んで、当然の疑問が浮かぶはずだ。「そもそも、なんで女の子がわざわざフォームを送ってくるのか」。
フォームの設計がどれだけうまくても、送る側にメリットがなければ誰も来ない。逆オファー型は、応募してくる動機がなければ成立しない。ここを分解しておく。
まず、お金じゃない。少なくとも、公開されているフォームの範囲では、出演女性への金銭報酬は明示されていない。むしろ「ホテル代などの費用は不要」と、こちらが負担しないことだけが書いてある。つまり、女の子は「稼ぐため」に応募しているわけではない、と読むのが自然だ。
だとすると、何が動機になっているのか。いくつか考えられる。
ひとつは、安全と匿名性だ。毎月の性病検査、費用の負担なし、顔出しの範囲を自分で選べる。成人向けの体験に踏み込みたいけど怖い、という層にとって、この三点は強い。「ちゃんとしてる人っぽい」という信頼が、応募の背中を押す。
ひとつは、非日常の体験そのものだ。myfansのプロフィールにある「別世界のえっちを体験させる」という言葉が、ここに直結している。普段の生活では得られない体験、という訴求。
ひとつは、承認だ。82万人がフォローしているアカウントの「素材」に選ばれる。これは、見られたい・特別扱いされたいという欲求を満たす。巨大なフォロワー数そのものが、社会的証明として効いている。「これだけの人が見ているアカウントなら」という安心と、「その中に自分が出る」という高揚が、同時に発生する。
そしてもうひとつ、フォームには「性の悩み」を書かせる欄がある。これは、応募を「ただのハメ撮り」じゃなく「悩みの解消」というストーリーに変える装置だ。送る側にとって、応募の言い訳になる。「遊びたいから」じゃなく「悩みがあるから」。この一言が、応募のハードルをぐっと下げる。
報酬という分かりやすい餌を使わずに、安全・非日常・承認・悩みの解消という、金じゃないもので人を集めている。ここが、雄 -YUU- の供給システムの一番深いところだと思う。お金で集めると、お金が続くかぎりしか集まらない。でも、この四つは、フォロワー数が増えるほど勝手に強くなっていく。

媒体ごとに、役割が振り分けられている
供給の話をしてきたけど、収益と集客の側も、媒体ごとに役割がきれいに分かれている。
X(@yuumtx、約82万人)。 これが最上流の集客装置だ。短いストーリー投稿、地方遠征の日程告知、フォームへの誘導。無料で大量に露出して、興味を持った層を下流に流す。投稿によっては表示数が百万単位になる。ここは「課金させる場所」じゃなく「知ってもらう場所」だ。サブ垢(@yuumtx_、約4.6万人)も、本垢の保全と補助導線として置いてある。
myfans(約16万フォロワー)。 ここが課金の本丸。Xで興味を持った層が、本編を見るために移動してくる。月額プランと過去アーカイブで収益化する、収益の中心。
CandFans。 myfansと同じタイトル「彼氏持ち、人妻、ママをNTR」で展開している。プラットフォームを分散させることで、片方が決済停止やジャンル規制を食らったときのリスクヘッジになる。実際myfansは過去にクレカ決済が一時停止したことがある。卵を一つの籠に盛らない設計だ。
TikTok・Instagram。 ここはライトな認知補助。Instagramは「密会の記録。物語のつづきはXで。」という運用で、雰囲気で引っかけてXへ送る。直接稼ぐ場所じゃなく、Xという本丸に水を引いてくる細い水路だ。
整理すると、こうなる。Xとライト系SNSで「広く知らせる」、myfansとCandFansで「課金させる」、フォームで「次の素材を集める」。媒体ごとに仕事が一つに絞られていて、役割がかぶっていない。一つの媒体に集客も課金も全部やらせると、どれも中途半端になる。雄 -YUU- は、それぞれの媒体に一個ずつ仕事を割り振っている。
数字を分解する
ここで、見えている数字を並べて、構造を読んでみる。

Xの82万から、myfansの16万へ。落ち幅は約2割。これは健全な数字だ。Xのフォロワーは無料で見ている興味層で、そのうちの2割が「もっと見たい」とmyfansまで足を運んでいる。myfansフォロワーの全員が課金しているわけではない。ここからさらに、月額を払う層に絞られていく。82万→16万→課金者、という三段の漏斗になっている。
myfansのプラン設計も読める。本人ページには「おすすめのプラン料金:¥5,000 → 1本あたり¥39!」という訴求がある。
¥5,000で1本¥39。これが成立するには、5000 ÷ 39 ≒ 128本。つまり「アーカイブ128本ぶんが見られる」という見せ方をしている。
ここがうまい。新規で入る人間にとって、月額¥5,000は「今月の新作」への対価じゃない。「過去の全在庫を一気に見る権利」への対価になる。実際、過去30日の投稿は10本程度。直近だけで割れば1本¥500だ。でも、アーカイブ総数で割れば1本¥39になる。
同じ¥5,000でも、「今月10本で5000円」と「全128本が見放題で1本39円」では、知覚される割安感がまるで違う。入会のハードルは、後者のほうが圧倒的に低い。成人向けサブスクは、継続より「初月にいかに入らせるか」が勝負だから、この見せ方は理にかなっている。総投稿数が381本まで積み上がっているのも効いている。アーカイブが厚いほど、この「総数割り」の見せ方は強くなる。
そして、人妻1位・変態1位・美乳2位というジャンルランキング。これは名誉じゃなくて、流入装置だ。Xの外側、myfansの中だけで回遊しているユーザーが、ランキングを見て新規に流れ込んでくる。X集客とは別の蛇口を、プラットフォーム内に持っているということだ。X経由とランキング経由、二方向から新規が入ってくる。
全部つなげると「循環」になっている
ここまでをつなげると、雄 -YUU- の構造の一番おそろしい部分が見えてくる。
普通のクリエイターの収益導線は、こうだ。
SNSで投稿 → 興味を持った人がファンクラブに課金 → 終わり
一本道だ。投稿という上流から、課金という下流へ、水が流れて終わる。
雄 -YUU- は、ここに一本、線が増えている。
SNSで投稿 → 一部は課金へ / 一部は密会フォームへ応募 → 撮影 → 新しい投稿 → またその投稿を見た人が課金 or 応募 → …
投稿が、課金を生むと同時に、次の撮影素材(=次の投稿)も生んでいる。出力が、次の入力になっている。回っているんだ。
発見型のなぎは、自分が動いて女の子を見つけないと、次の素材が生まれない。本人の稼働が、コンテンツの上限になる。じじも、巨乳という強いフックを持っているが、結局は自分で相手を見つけてくる構造だ。
雄 -YUU- は、Xに投稿すればするほど応募が増え、応募が増えれば撮影が増え、撮影が増えれば投稿が増える。本人の魅力やナンパ力ではなく、「フォロワー数 × フォームの完成度」で素材が湧いてくる。スケールするのは、こっちの構造のほうだ。
僕が70名をプロデュースしてきて痛感したのは、この業界で一番のボトルネックは「撮影」でも「編集」でもなく、「次に撮る相手をどう見つけ続けるか」だということだ。供給が止まれば、どんなに人気でも枯れる。一番すごい子が卒業した瞬間に終わるアカウントを、僕は何度も見てきた。
雄 -YUU- は、その供給を、自分の手から切り離して、システムに載せた。これが、myfansのトップ層に居座り続けている理由の正体だと、僕は見ている。
真似できる部分と、真似できない部分
最後に、これを読んでいる人が「で、自分はどうすればいいのか」という話をする。
真似できない部分から言う。Xフォロワー82万人。これは一朝一夕では無理だ。逆オファー型は母数がすべてだから、母数がない段階で同じことをやっても、フォームに誰も来ない。フォームだけ作っても、見る人がいなければただの空っぽの伝票だ。発見型から始めて、規模ができてから逆オファー型に移行する、という順番が現実的だ。なぎやじじのやり方で土台を作って、フォロワーが育ってから雄のやり方に移る。これが王道だと思う。
真似できる部分は、フォームの思想のほうだ。
「会えるか」じゃなく「商品になるか」を最初に聞く。ジャンルのタグを、撮影後じゃなく応募時に回収する。応募者の不安を、項目単位で一個ずつ潰す。報酬じゃなく、安全・非日常・承認で人を集める。出力が次の入力になる循環を、意識して設計する。
これは規模が小さくても、考え方として今日から使える。なんなら、ハメ撮りと関係ない普通のビジネスでも使える発想だ。問い合わせフォームを、ただの連絡窓口にするか、案件を分類して在庫化する仕入れ装置にするか。その差は、フォームの項目を何にするかだけで決まる。
なぎは発見の鮮度で勝ち、じじは巨乳という一点突破のフックで勝った。雄 -YUU- は、その二人とまったく違う土俵で勝っている。本人の魅力ではなく、仕入れの仕組みで勝っているんだ。
myfansのランキングを開いて、上位の名前だけを眺めても、何も見えてこない。でも、その一人ひとりが「なぜそこにいるのか」を分解していくと、毎回ぜんぜん違う設計が出てくる。るるたんには、るるたんの。裏垢男子の日常(なぎ)には、なぎの。じじには、じじの。そして雄 -YUU- には、雄 -YUU- の設計がある。
替えが利かないポジションは、たいてい、誰も真似しなかった一個の設計から生まれている。雄 -YUU- にとってそれは、あの一枚のフォームだった。
僕は今日も、誰かのアカウントを開いて、その人がどこで勝っているのかを探している。それが、70名を見送ってきた人間の、たぶん一番の仕事だ。




