2024年5月14日、チャンネル登録者が合計440万人いたYouTuberのアカウントが、全て同じ日に消えた。
メインチャンネル257万人。サブチャンネル167万人。ゲームチャンネル15万人。9年間積み上げてきた全部が、一日で終わった。
ジュキヤ(@sentakusiyouka)だ。
この記事を書こうと思ったのは、るるたんと裏垢男子の日常(なぎ)の記事を書き終えた後、もうひとつ別の問いが残っていたからだ。
→ 【年収5億の女】るるたん徹底解説 ──myfansの頂点に立った理由
→ 【裏垢男子の日常】myfans年間1位×月額¥2,990。顔出しゼロで頂点に立つ男の稼ぎ方
前の2本は「最初から設計して稼いだ人間」の話だった。るるたんは自分の所有権を握ったまま頂点に立った。なぎは自分を消して年間1位になった。どちらも、意図的に設計した上での成功だ。
ジュキヤは違う。
設計ではなく、壊れた後に気づいた人間の話だ。プラットフォームに全てを乗せて、プラットフォームに全てを持っていかれた。でも、結末は意外だ。
本人いわく、今の方がYouTube時代より稼いでいる。

440万人が消えた日から、何が起きたのか。全部解剖する。
440万人のYouTuber、全データ
まず数字を並べる。
YouTube時代
メインチャンネル「ジュキヤ/Jukiya」:登録者257万人
サブチャンネル「じゅきぱっぱ」:167万人
ゲームチャンネル「じゅっくんGAMES」:15万人
合計:約440万人
YouTube総再生回数:9.7億回(2022年時点)
推定月収(広告収入のみ):374万〜500万円(第三者推計)
推定累計収入:約3.2億円(第三者推計)
コンテンツスタイル:渋谷での街頭インタビュー・素人女性への過激質問・女体盛り企画など
2024年5月14日:全チャンネル同時に永久BAN。
その後の動き
2024年5月〜:新チャンネルを複数回作るも全て即BAN
2024年6月:TikTokライブで経緯を説明、DMMへの移行を本格告知
2025年7月:myfans(18禁サブスク)を開始、初月98円で告知
2025年12月:YouTubeセカンドチャンスプログラムで一度復活→1本目の動画で再BAN→YouTube引退宣言
2026年4月:YouTube永久出禁が完全確定、ゲスト出演も認められないと報告
現在のプラットフォーム
X(@sentakusiyouka):58.2万フォロワー(2015年11月から)
myfans(@jukiya_erotame):フォロワー80.7K
DMM新ジュキぱっぱ:¥980/月(YouTube系企画動画)
DMMジュキぱっぱ+:¥550/月(日常・Vlog系)
Instagram(@sizukanisimasune):7.2万(凍結→新アカウント)
アパレルブランド「mammal」を展開
第三者推計では月収1億円以上とも言われているが、本人が具体的な金額を公開した発言は確認できていない。ただし「YouTubeやってるときより全然稼げてる」という発言と、3,500万円の高級車購入は本人が直接言及している。
9年間で何が積み上がり、何が消えたか
2016年からYouTubeで活動を始めたジュキヤは、渋谷の街頭で女性に突撃インタビューするスタイルで急成長した。
コンテンツの核は「過激さ」だった。女性のカップ数を測定する、女体盛りを食べる、ギリギリの性的発言を繰り返す。そのたびに炎上し、そのたびに再生数が増えた。YouTubeのアルゴリズムは当時、刺激的なコンテンツを優遇していた。

ただ、YouTube側のルールは年々厳しくなっていた。性的なコンテンツ、未成年への不適切な言動、これらへの審査基準が上がっていった。
決定打になったのは、小学生への性的な質問を含む動画だったとされている。2024年5月14日、メイン・サブ・ゲームチャンネルが全て同日にBANされた。
その日、9年間の全コンテンツがYouTubeから消えた。
「自分のせいで仕方ない」
BAN直後の2024年6月、TikTokライブで本人はこう話している。
「僕の動画スタイルも良くなかった。自分のせいですから仕方のないこと」
「昔の動画は今のYouTubeのスタイルにのっとっていなかった。メインチャンネルがBANされることは自分のせい」
「急に全部なくなって、何をしていいのかわからなかった」
3つ目の発言が重要だ。「何をしていいかわからなかった」というのは、「次の手がなかった」という意味じゃない。「9年間拠り所にしていたものが突然消えた混乱」だ。
実際には、次の受け皿がすでにあった。
BANの前から、有料の受け皿を持っていた
ここが核心だ。
2022年4月、ジュキヤはOPENRECで月額550円のサブスクを開始している。この時点でYouTube・X・Instagram等の総フォロワー数は534万人、YouTube総再生回数は9.7億回を超えていた。CyberZとの提携による正式なプロジェクトで、限定コンテンツ、会員参加型企画、裏側動画、リアルイベント、グッズ、スポンサー展開まで構想されていた。

DMMオンラインサロンも早くから展開していた。YouTubeの企画動画や人気シリーズを有料で見られる受け皿として設計されていた。
さらに、BAN前のインタビューでジュキヤはこう語っている。
メインチャンネルを大きな広告塔にして、サブチャンネルやDMMに来てもらうというのが基本的な考えだと。
つまり、YouTubeが消える前から「本体で集客して、別の導線で収益化する」という多層構造を意識していた。
2024年5月にYouTubeが消えた時、ジュキヤには空白がなかった。
「突然サブスク化した」のではない。「YouTubeという無料の巨大導線だけが消えて、有料受け皿に強制移行した」のだ。
この違いは大きい。YouTube経由で来ていたファンが、直接DMMとmyfansに流れるようになった。フィルターが消えた分、課金意欲の高い層だけが残る構造になった。
Xの58万は、誰にも消せなかった
YouTubeのチャンネルはプラットフォームの所有物だ。
登録者数も、過去動画も、再生回数も、収益も、全部YouTubeのサーバーにある。BANされた瞬間、全部消える。本人は何も取り戻せない。
でも、Xのフォロワーは残った。
2015年11月から積み上げた58.2万人。これは誰にも消せない。YouTubeが消えた後も、ジュキヤはXで毎日発信を続けた。そのフォロワーがDMMとmyfansへの流入源になった。

本人はこう語っている。
「いっぱい擦るやつほど増えてる」
Xで告知を繰り返すほど、サブスク会員が増えるということだ。
「サブスクの会員数は基本的に増え続ける」とも話している。新しいコンテンツを出すたびに会員が増え、既存の会員も退会しにくい。月額モデルの強さだ。
さらにこう振り返っている。
「YouTubeやってるときはずっと数字に囚われる状態だった」
YouTubeの再生数、登録者数、コメント数。常に外部の数字に振り回される。それがDMMとmyfansにシフトしてから、気持ちに余裕が生まれたと話している。
プラットフォームが消えた後に残るもの。それが本物の資産だったということだ。
DMMとmyfansとXの役割分担
現在のジュキヤのビジネス構造はこうなっている。
X(告知・導線)
58.2万フォロワー
毎日大量の告知投稿
DMMとmyfansへの流入源
「過激すぎて他に載せられない」という訴求
DMM オンラインサロン(YouTube代替・コアファン向け)
2本立てで展開している。
新ジュキぱっぱ(¥980/月)はYouTubeで投稿してきた企画・人気シリーズの継続場所だ。BANで消えたコンテンツの「続き」をここに置いている。限定動画、会員限定イベント、グッズ販売、動画企画募集まで含む。
ジュキぱっぱ+(¥550/月)はVlog・日常動画・ゆるいトーク系の受け皿だ。YouTubeのサブチャンネル「じゅきぱっぱ」の代替に近い。
さらにアパレルブランド「mammal」のグッズ導線もDMMから引いている。コンテンツだけでなく、グッズ・イベント・ファンコミュニティまでDMMで完結させる設計だ。
myfans(18禁・高単価・プロデュース型)
@jukiya_erotame、フォロワー80.7K
プラン3種:¥2,533/¥4,482/¥3,582
初月98円という入口設計
「ジュキヤプロデュース」名義での女の子の出演企画
この3つは役割が完全に分かれている。

DMMはYouTubeの延長線上にある「見せられるコンテンツ」の場所だ。過去の視聴者がそのまま移行できる受け皿で、YouTube時代の企画スタイルを維持している。
myfansはYouTubeでは絶対にできなかった領域だ。「過激すぎでどこにも載せられない」というコピーが示す通り、これはYouTubeが消えたから始めたコンテンツであり、BANが生んだ新しい収益軸だ。
DMMが「既存ファンの受け皿」なら、myfansは「新しい層の開拓」だ。そして2つの間に、Xが橋として機能している。
2026年4月にYouTubeへの永久出禁が完全確定した後、本人はこう話している。
「今後はDMMとmyfans、この2つで動画投稿をしていきたい」
設計としては、これで完成している。
初月98円という設計

myfansの初月98円は何のためか。
本人が価格設定の意図を語った発言は確認できていない。ただ、構造から読める。
月額サブスクの最大の障壁は「最初の決済」だ。クレジットカード情報を登録して、はじめて金を払う。このハードルが一番高い。そこを98円まで下げることで、「興味はあるが踏み切れない層」を一気に取り込む。
一度課金情報を登録したユーザーは、2ヶ月目以降の通常単価(¥2,533〜¥4,482)に移行する。初月で利益を取るのが目的じゃない。課金導線に入れることが目的だ。
るるたんの¥980「お布施プラン」と設計思想は近い。最初の心理的ハードルを下げて、ファンクラブに「入っている状態」を作る。入った後は、コンテンツが退会を抑止する。
myfansのフォロワー8万人を母数として、有料会員への転換率別に月商を試算する。
転換率1%(807人)、平均単価¥3,532として月商約285万円。 転換率3%(2,421人)で月商約855万円。 転換率5%(4,035人)で月商約1,425万円。
これにDMM2本(¥980+¥550)が上乗せされる。DMMが仮に5,000人いれば、単純計算で月数百万円の追加収益だ。
合算すると、第三者推計の「月収1億円以上」という数字は大げさに見えるが、myfansとDMMの両方が順調な場合、月商1,000万円超は十分現実的な規模感だ。
「YouTubeより稼げてる」という発言と、3,500万円の高級車購入は、この試算と整合する。

プロデューサーへの転身
もうひとつ、見逃せない動きがある。
「ジュキヤプロデュース」という名義だ。
myfansのプロフィール文には「ジュキヤプロデュースの女の子のオナニーやSEXの動画が見放題!!」と書いてある。CandFansにも「ジュキヤプロデュース ゴリゴリのエロch」という展開が確認できる。
本人が出演する動画だけでなく、自分がプロデュースした女の子のコンテンツを商品にしている。
これはるるたんが2026年から本格的に始めた動きと同じ構造だ。演者として稼ぐフェーズから、プロデューサーとして稼ぐフェーズへの移行だ。
ジュキヤはBANによって、ある意味で強制的にこの移行を迫られた。YouTube時代の「自分が出演して稼ぐ」モデルは終わった。代わりに「企画・撮影・編集・導線を握る側」として新たな収益構造を作っている。
本人もBAN後にこう話している。むしろ昔より撮影が多くなった、編集も増えたと。
演者としての露出は減った。でも作る側としての仕事量は増えた。これはプロデューサーへの転身そのものだ。
るるたん・裏垢男子の日常(なぎ)と並べると見えること
3人を並べると、同じ問いへの3つの答えが見える。
「プラットフォームが消えても残るものを、何か持っているか」
るるたんは「自分という希少性の所有権」を設計して守った。るるたんの身体・顔・キャラクターは、プラットフォームが消えても消えない。事務所が変わっても、サービスが落ちても、るるたんというブランドは本人のものだ。だから頂点に立てた。
裏垢男子なぎは「撮影側・企画側というポジションの所有権」を設計して作った。顔も素性も出さない。でも「裏垢男子の日常が作るコンテンツ」は誰にも真似できない。年間1位になれた理由はそこにある。
ジュキヤは設計ではなく、壊れた後に気づいた。YouTubeのチャンネルは自分のものじゃなかった。登録者数も、過去動画も、全部プラットフォームに預けていた資産で、BANで全部消えた。
でも消えなかったものがあった。Xの58万フォロワー。DMMに積み上げた受け皿。企画・撮影・編集できる人間としてのスキル。そして「ジュキヤという名前を知っている人間」が日本に数百万人いるという事実。
残ったものを使って、今の方が稼いでいる。
3人の違いは、気づいた順番だけかもしれない。

このケースから学べること
70人の女の子をプロデュースしてきた立場から、ジュキヤのケースは教訓として3つ残る。
1つ目は、プラットフォームの上に資産を積まないことだ。
YouTubeのチャンネルはYouTubeの所有物だ。フォロワーもコンテンツも、プラットフォームのルールが変わった瞬間に全部消える。るるたんがmyfansとFantiaとCandFansに分散し、なぎがXとmyfansとCandFansを使い分けている理由は、特定のプラットフォームへの過度な依存を避けるためだ。
2つ目は、有料の受け皿を早めに作ることだ。
ジュキヤはBANの前から、DMMとOPENRECという有料受け皿を持っていた。これが生存を可能にした。無料プラットフォームで集客するのは正しい。でもそこだけで稼ごうとするのは危険だ。集客と収益化を別の場所に設計することで、片方が消えてももう一方で生き残れる。
3つ目は、プラットフォームをまたいで残る資産を積むことだ。
Xのフォロワー58万は誰にも消せなかった。スキルも消えない。名前の認知も消えない。これらはどのプラットフォームが消えても残る。この種の資産をどれだけ持っているかが、最終的な生存力を決める。
エピローグ
440万人は消えた。
でも消えなかったものがあった。
Xの58万フォロワー。企画・撮影・編集のスキル。DMMに積み上げた受け皿。そして「ジュキヤという名前を知っている人間」が日本に数百万人いるという事実。
これらはYouTubeが消えても消えなかった。誰にも消せなかった。

ジュキヤのケースは、設計して守ったるるたんやなぎとは違う。壊れた後に気づいた人間の話だ。でも気づいてから動いた。残ったものを正確に把握して、新しい構造を作った。今の方が稼いでいると言っている。
設計して守れるなら、それが最善だ。
でも、壊れた後でも、残ったものを使って動き続ければ、生き残れる。それどころか稼ぎが増えることもある。
重要なのは「何を失ったか」より「何が残っているか」を見ることだ。
プラットフォームは消える。ルールは変わる。アカウントはBANされる。
それでも消えないものを、自分はいくつ持っているか。
この問いだけが、長く稼ぎ続けるための本質だと思っている。
ここまで読んでくれて、ありがとう。




