myfansの年間総合ランキング、その1位を獲ったのは女優じゃなかった。インフルエンサーでもなかった。AV監督さもありだ。

「さもあり×るるたん」のコラボ作品が、年間総合ランキングのてっぺんに座ってる。いいね8.4K、再生尺は2時間8分。2位もるるたんのコラボ(真咲監督との作品)で、年間上位がるるたん絡みで埋まってる。
るるたん本人は、以前に1本まるごと解剖してる。気になる方はこちら。

ここまでなら「有名監督が女優を撮ったら売れた」で終わる話に見える。面白いのはここからだ。さもありは、ただ撮ってるんじゃない。自分も出てる。「さもあり×るるたん」という並びは、監督のクレジットじゃない。演者のペア表記だ。ジャンルを作った監督が、そのジャンルの被写体として自分の身体で画面に出てる。
前に、自分の名前で女優を呼ぶ男の話をした。烈だ。あれも監督であり演者だった。さもありも監督であり演者だ。同じ形に見える。でも、知名度の出どころが正反対なんだ。ここを取り違えると、さもありの強さを丸ごと見落とす。
先に結論を置く。さもありが勝ったのは知名度のおかげじゃない。監督・演者・ブランド・販売、その全部を自分ひとりで握っていたからだ。価値の所有権が、一滴も外に漏れていない。だからFANZAという巨大な棚を捨ててmyfansに引っ越しても、客がそのままついてきた。

このシリーズでずっと同じことを聞いてる。自分の価値の所有権を、最後まで自分で握れているか。さもありはその答えを、年間1位という一番わかりやすい形で出してきた。70人見てきた僕の視点で、設計を全部ひらいていく。
年間1位を獲った監督の基本データ
まず数字を並べる
名義:さもあり(AV監督/実業家・1986年生まれ)
X:@toyboysamoari(フォロワー14.1万・投稿1,935件超・2021年4月開始)
myfansアカウント名:さもあり監督(@toyboysamoari)
myfansフォロワー:4.63万
myfans投稿数:24件(少数)
ジャンル別ランキング(myfans日間):顔出し1位・巨乳1位・◯メ撮り5位の歴あり
別ブランド:ボーイズラブビデオ(@samoariboys/myfansフォロワー2.12万・投稿400件・BL1位・イケメン1位/海外はFansOne「Boys Love Video」)
FANZA監督作品:456タイトル
商業AVデビュー:2016年(ROCKET)。「チクシャッ」「甘サド」でブレイク、2022年に週刊プレイボーイのエロデミー賞で監督賞
肩書き:E+グループCBO(最高ブランディング責任者)。リアル店舗(バー・風俗)もプロデュース
同人参入:2025年10月24日に宣言(参入告知ポストは表示142万)
主な実績:るるたんとのコラボ作品で「1週間8000本」(本人発表)、myfans作品年間ランキング1位
ここで目を引くのは投稿数だ。前に解剖した裏垢男子の日常(なぎ)はプラン内に118本を抱えて見放題で回してる。さもありのメインは24件しかない。少ない弾で、その年いちばん売れた1本を当ててる。数で押すんじゃなくて、一発の単価と話題性で殴るタイプだ。
そしてもう一個。FANZAに456本も積み上げた監督が、その棚を捨てて24本の同人に賭けた。この落差が、今回の話の入口になる。

何が起きたのか
「1週間で8000本」を、本人が言った
時系列で並べる。
2025年10月23日、さもありがXで告知を打つ。
「最高傑作出来ました! るるたん×さもあり 明日マイファンズにて発売します。最強コラボすぎませんか?」。

翌24日に作品が出る。myfans限定。るるたん側の告知投稿は表示240万、いいね2.1万まで伸びた。同じ24日、さもありは「さもありは本気で同人に参入します」というポストを固定にする。表示142万。ただの新作告知でこの数字は出ない。

25日、もっと長い宣言を出した。「愛すべき変態の皆様へ。同人始める事にしました」。続けて「これからの業界を変えたい」「もっと日本のアダルトを面白くしたい」と。FANZAに456本を積み上げてきた監督が、本気で同人に踏み込むと表明したわけだ。

26日には「めちゃ売れてます」と、myfansの総合ランキングのスクショを上げた。このコラボはるるたんのアカウントとさもありのアカウントの両方で出ていて、ランキング上位をその2本で占めている。
11月1日。「るるたん×さもあり作品、2人合わせて1週間で8000本売れました」。本人発表。2本合わせて、の数字だ。 12月1日。「年間ランキング1位、月間2位」をダッシュボードのスクショ付きで報告。年間の作品ランキングでは、さもあり×るるたんがてっぺんに残っている。

ここで一個、はっきりさせておきたい。ネット上だと「億超え」という言葉が独り歩きしてる。どこかのメディアやYouTubeが「約1万円の動画が数日で8000本」と書いて、掛け算して億だと騒いだ。でも本人が出した数字は「1週間で8000本」だけだ。価格も総額も、本人は一度も口にしていない。
僕はこの「言ってない」がむしろ巧いと思ってる。じじの記事でも触れたけど、稼ぎの総額を出さないのは、出すと荒れるし、出さない方が周りが勝手に想像を膨らませてくれるからだ。さもありが世に出したのは「本数」と「順位」という、誰も否定できない事実だけ。金額は語らない。語らないから神話になる。ここはもう完全に意図的だと見ていい。
「知名度で売れただけ」を、まず潰す
だったら有名監督は全員1位になってる
この手の話をすると、必ず出てくる反応がある。「さもありは元々有名なんだから、看板で売れただけでしょ」。
これ、半分も合ってない。
考えてみてほしい。有名なAV監督なんて、さもありの他にも何人もいる。痴女ものの真咲南朋もそうだし、ベテランまで含めれば名前の通った監督はいくらでもいる。なのにmyfansの作品年間ランキングのてっぺんを獲ったのはさもありだけだ。知名度が十分条件なら、有名どころの作品が軒並み上位を埋めてるはずだろ。そうはなってない。
知名度は「入口に立つための必要条件」でしかない。客を玄関の前まで連れてくる力ではあるけど、そこから先、財布を開かせて、しかも何度も開かせるのは、別の設計の話だ。年間1位というのは「一回売れた」じゃなくて「一年通して売れ続けた」という意味で、これは瞬間風速の知名度では絶対に届かない。
じゃあ、その「別の設計」って何なのか。ここから先が本題だ。
監督が、自分のジャンルを自分の身体で演じてる
チクシャッ、甘サド。名前を付けて、自分が被写体になった男
さもありの経歴を、必要な分だけ。
服飾系の出身でフランスでファッションカメラマンをやって、ハプニングバー勤務なんかを経て、2016年にROCKETで監督デビュー。WARPで社員監督を3年やって独立。フリーになってから、男の乳首を女が攻める作品で2020年から2021年にかけてブレイクした。2022年には週刊プレイボーイのエロデミー賞で監督賞も獲ってる。E+グループのブランディング責任者として風俗店のプロデュースまで手がける実業家でもある。店の話は本筋じゃないからここまで。

肩書きの量より、もっと大事なことがある。さもありがやったのは「作品を撮る」じゃなくて「需要に名前を付けた」ことだ。
男の乳首を攻める作品を「チクシャッ」とシリーズ化し、優しさと加虐がまざった作風を「甘サド」というラベルにした。M男向けの欲望は、それまで散らばっていて言語化されてなかった。それを彼が拾って、束ねて、名前を付けた。名前が付いた瞬間、それは検索される対象になり、指名買いされる対象になる。属性タグじゃなくて、固有名詞のジャンル。これを作れる人間は、ほとんどいない。
ここで決定的なのは、さもあり自身がM男だってことだ。本人がそう公言してる。女が男を攻めるという作風と、本人の性質が一致してる。だから同人に入ってから、彼は自分でその被写体になった。「さもあり×るるたん」が演者ペアの並びなのはそういう意味だ。監督が画面の外から指示を出してるだけじゃない。ジャンルを発明した本人が、そのジャンルのど真ん中で攻められてる。
前例はある。商業時代の誕生日作品で、痴女ものの真咲南朋が出演して、さもありに行為をした。M男もののジャンルを作った監督が、自分の作品で自分が攻められる側に回る。これは余興じゃなくて、作家性の最終形態だ。他人の男優にM男を演じさせるより、本家本元が出る方が「本物」になる。買う側からすると、ジャンルの発明者が自ら実演してるんだから、これ以上の説得力はない。
ここが烈との分岐点だ。両方とも監督であり演者でもある。形は同じに見える。でも知名度の出どころが正反対なんだ。
烈とさもありの違い
烈は演者発。自分が出ることで名前が売れて、その名前で女優を呼べるようになった。
さもありは監督発。撮ることでジャンルが売れて、その売れたジャンルを今度は自分で演じてる。
烈は「人気者が監督業に手を広げた」。さもありは「作家が自分の作品に降りてきた」。スタートが逆だから、買われ方も逆だ。烈の客は烈という個人を見に来る。さもありの客は「さもありというジャンル」を見に来て、その体現者がたまたま本人だった、という順番になる。
この構造が効くのは、コラボ相手をいくらでも入れ替えられるからだ。さもありという軸は動かない。動かない軸に、るるたんを当てる。次は別の演者を当てる。軸が「さもありというジャンル」だから、相手が変わっても客は残る。さもありは監督ブランドとM男という被写体を一人で兼ねてる分、その軸がさらに太い。
取り分は、確かにmyfansが有利。でもそれは勝因の半分にもならない
手数料17.5パーセントが意味すること
界隈でよく聞く話がある。「FANZAより myfansの方が取り分が大きいから儲かる」。同人やってる人もスカウトもよく口にする。これ、半分は本当だ。でも「だから年間1位になれた」と思ってるなら、そこは違う。
まず数字を正確に並べる。
myfansの取り分
販売手数料は17.5パーセント。売上の82.5パーセントがクリエイターに残る。
招待コードを使えば手数料12.5パーセント、手取り87.5パーセントまで下がる。
これは作品の値段に関係なく一定だ。
FANZA同人はこうだ。卸価格という仕組みで、サークルの取り分が販売価格によって変わる。税込4400円以上の高い作品なら80パーセント。安い作品ほど、この率は下がっていく。500円とか1000円の作品だと、取り分は5割から7割くらいまで落ちる。
並べるとわかる。取り分はmyfansの方が上だ。これは本当。とくに安い作品で売る人ほど、myfansに移った方が手取りは増える。ここだけ切り取れば「取り分がデカいから儲かる」は成立してる。

ただし、さもありがいるのは高単価帯だ。1万円クラスの作品を売ってる。その帯で比べると、myfansの82.5パーセントとFANZAの80パーセント。差はたった2.5ポイントだ。この程度の差で、1週間8000本も、年間総合1位も、説明できるわけがない。
取り分は「有利な前提条件」ではあっても「勝因」じゃない。数ポイントの手取り差が年間1位を生んだわけじゃないんだ。本当の差は、取り分の先にある別の構造にある。それを次で開く。
違いはLTV。FANZAは棚売り、myfansはファンクラブだ
1本売って終わりか、客を飼い続けるか
FANZAというのは、でかい棚だ。
客は検索する。ランキングを見る。セールを待つ。そして作品単位で比較して買う。だから売り手から見ると「1本ずつ、その都度勝負」になる。今日2680円の作品が1本売れた。それで完結。その客が次もあなたの作品を買う保証は、構造的にどこにもない。客はあなたじゃなく「作品」を買ってるからだ。
myfansは棚じゃない。ファンクラブだ。
客はまずクリエイターをフォローする。気に入れば月額プランに入る。入ったら次の作品を待つ。さらに気が向けばチップを投げる。同じひとりの客から、単品でも、月額でも、追加でも、何度でも回収できる。これが決定的に違う。

myfansの価格設計を見ればわかる。
myfansで設定できる価格
単品販売 100円から2万円まで
月額プラン 50円から5万円まで
チップやスーパーコメント 100円から5000円まで
単品で2万、月額で5万という上限。FANZAの「1本1000円から3000円が中心」という価格帯と、設計思想がまるで違う。myfansは「ひとりの濃い客から、深く長く回収する」ために作られてる。
ここでさっきの「さもありを追う客」が効いてくる。指名買いされる名前を持ってる人間がこの構造に入ると、こうなる。話題作で新規の客を一気に入れる。入った客を月額で繋ぎ止める。次の作品でまた単品を売る。濃いファンからチップを取る。1回の売上じゃなくて、ひとりの客の生涯の売上、つまりLTVが伸びる。さもありは「FANZAで売れる監督」から「自分で客を飼って、長く回収するクリエイター」に立ち位置を変えた。年間1位はその結果だ。
もうひとつ、地味だけど効いてる差がある。速さだ。FANZAは作品を出すまでにモザイク修正があって、指定の審査団体のチェックが入る。ズレやノイズを徹底的に見られて、修正の往復が発生する。出すまでに時間がかかる。myfansはファンクラブ型だから、撮ってすぐ売場に出せる。話題が熱いうちに出せるかどうかは、瞬発力が勝負の同人ではめちゃくちゃデカい。
実際、業界全体がこの方向に傾いてる。週刊プレイボーイ系の報道では「myfansがFANZAを超える」とまで言われていて、大手メーカーまでmyfans中心の同人事業に最も力を入れ始めた、という話が出てる。さもありはこの波の象徴であって、波に乗った最初の有名監督のひとりだ。

コラボ=広告。るるたんは「演者」じゃなく「入口」
SNS110万人を、自分の売場に流し込む
ここで、るるたんの存在に戻る。
年間1位の作品は「さもあり×るるたん」だ。普通に見れば「監督が女優を起用した」だけに見える。でも設計として見ると、これは起用じゃない。流入チャネルの買収だ。
るるたんは、SNSの総フォロワーが110万人を超えると報じられてる女だ。週刊プレイボーイのグラビアに出て、写真集まで出した。myfansやファンティアで自力でランキング1位を獲った経験もある。つまりるるたんは、それ自体が巨大な集客装置になってる。
さもありがるるたんと組むということは、るるたんの110万人に向かって「さもありの売場」の看板を立てるのと同じだ。出演者を選んだんじゃない。客がついてる入口を、まるごと自分の店の前に持ってきた。

そしてここがさっきの所有権テーマとつながる。前にるるたんの記事を書いたとき、僕は「るるたんは自分のブランドを100パーセント所有してる女だ」と書いた。今回の年間1位は、所有権を握ってる監督と、所有権を握ってる演者がぶつかった結果だ。両方が自分の客を持ってる。だから合体したとき、両方の売上が同時に跳ねた。年間2位がるるたんと真咲監督のコラボなのも、偶然じゃない。るるたんという入口が、複数の作り手を上位に押し上げてる。
弱い者同士のコラボは、足し算にしかならない。所有権を持ってる者同士のコラボは、掛け算になる。さもありはそれをわかってて、いちばんデカい入口を取りに行った。
X=煽り場、myfans=回収場
値段は言わない。「今買え」しか言わない
さもありのX運用を見てると、役割分担が徹底してる。
Xでは絶対に値段を言わない。代わりに何を言うか。「激シコやで」「マジでレベル違う」「最高に仕上がってる」。短いティザー動画を貼って、感情だけ煽る。そして必ず最後に myfansへのリンクを置く。販売はぜんぶ向こう側だ。Xは「発見」と「熱量」を作る入口で、財布を開く場所はmyfansに固定されてる。
煽り方も上手い。値上げ予告をよく使う。「6月10日以降に作品を値上げするから、今のうちに買っておけ」。これは取り逃す不安をわざと作ってる。あとで高くなると言われたら、迷ってた客が今日のうちに動く。
社会的証明も使う。さっきの「年間1位」のスクショがまさにそれだ。「今いちばん売れてる」という事実を見せられると、買ってない客は「乗り遅れてる」と感じる。売れてることを、そのまま次の客への広告にしてる。
整理するとこうだ。Xでは値段を伏せて価値と緊急性だけで煽る。順位という事実で「みんな買ってる」を見せる。そして購入動線は1本、myfansに絞る。Xを売場にしない、というのが効いてる。Xを売場にした瞬間に投稿は宣伝臭くなって伸びなくなるけど、Xを「面白がる場所」に保てば拡散する。拡散した先で、初めて売場に送る。順番が逆じゃない。

9. 男女ものとBLを、混ぜない
@toyboysamoari と @samoariboys
もう一個、見落とされがちな設計がある。ブランドを分けてることだ。
さもありはメインの男女もの向けアカウントとは別に、BL系のブランドを持ってる。@toyboysamoariが男女もののメイン。myfansのジャンル別ランキングで顔出し1位、巨乳1位。一方で@samoariboysの「ボーイズラブビデオ」はBL系で、こっちはBL1位、イケメン1位。海外向けにはFansOneでも展開してる。

なんでわざわざ分けるのか。客の欲望がまったく違うからだ。
男女ものの◯メ撮りを買う客と、BLを買う客は、求めてるものが別物だ。これを同じアカウントに混ぜると、どっちの客も「自分向けじゃない投稿」を見せられて、フォローを外す。投稿の文脈も、サムネの作りも、煽り文句も、全部ジャンルごとに最適化したい。だからアカウントを割って、それぞれの売場を独立させてる。
これはリスク分散にもなってる。片方のアカウントが凍結されても、もう片方は生きてる。Xの凍結が日常茶飯事なこの界隈で、卵をひとつのカゴに盛らないのは生存戦略として正しい。
10. じゃあ、何が真似できるのか
知名度ゼロでも持って帰れる5つ
さもありが有名監督だから、というのは言い訳にならない。設計の部分は、名前のない人間でも盗める。実際に使える形に落とす。
1つ目。ジャンルに名前をつけろ。さもありの強さは「チクシャッ」「甘サド」という、自分の作品群を説明する固有のラベルを持ってることだ。属性タグじゃない。「巨乳」「素人」みたいな既存タグに乗ってるうちは、永遠に他人と比較される。自分の作風に名前を付けた瞬間、比較から抜けて指名買いの対象になる。
2つ目。演者の力だけに頼るな。出演者の人気だけで売ると、その出演者が抜けた瞬間に売上が落ちる。世界観、編集、見せ方、口調。作り手の「指紋」で買われる状態を作れば、誰が出ても客が残る。さもありはその指紋を持ってるから、自分が出ても、別の演者を当てても、軸がぶれない。
3つ目。コラボ相手は知名度じゃなく購買導線で選べ。るるたんが効いたのは有名だからじゃなくて、客がついてる入口だったからだ。名前のない人間が巨大インフルエンサーと組むのは無理でも、狭いジャンルで熱量の高いフォロワーを持ってる相手なら組める。フォロワー数より「その人を追って財布を開く客がいるか」で選べ。
4つ目。単品で終わらせるな。myfansは単品2万、月額5万、チップまで設計できる。高単価の単品で初回を回収して、月額で繋ぎ止めて、濃い客からチップで取る。1本売って満足してるうちは、LTVは伸びない。同じ客から何回取れる設計になってるか、を最初に考えろ。
5つ目。Xは売場じゃない。需要証明と導線に使え。順位、制作の裏側、コラボの理由、客の反応。これをXで見せて、買うのはmyfansに送る。Xに値段を貼った瞬間にただの広告になって伸びが止まる。Xは面白がられる場所に保て。

70人見てきた僕が、最後に一個だけ言い切る。
さもありがやったことを一言にすると、こうだ。価値の所有権を、一段たりとも他人に渡さなかった。
監督は自分。演者も自分。ジャンルの名前も自分のもの。売場も自分のmyfans。リアルの店まで自分でプロデュースしてる。外から借りてるのは、るるたんという別の所有権者の客だけ。それも借りるんじゃなくてコラボという対等な形で、互いの客をぶつけ合ってる。
演者は引退する。プラットフォームは規約を変える。客は飽きる。この業界で「持ってる」と思ってたものは、だいたい他人の都合で消える。さもありが握ってるのは、そのどれでもない。「さもあり」という名前イコールひとつのジャンル、という構造そのものだ。撮るのも出るのも売るのも全部その名前の下に束ねてあるから、FANZAが審査基準を変えようが、Xが凍ろうが、どこにも持っていかれない。だからFANZAの456本という棚を、迷わず捨てられた。捨てても、名前は手元に残るからだ。
myfansで稼ぎたい人間が本当に問うべきは「どのプラットフォームが儲かるか」じゃない。1年後、自分の手元に何が残ってるか、だ。さもありの手元には、年間1位の実績じゃなくて、年間1位を生み出せる「名前」と、その名前を自分で演じられる身体が残ってる。
あなたが今売ってるものは、引っ越しても持っていけるか。それとも、棚ごと消えるか。





