森林原人がmyfansにいる。男ならこの名前は知ってるだろう。AV見ない人間でも、テレビやYouTubeで顔を見たことがあるはずだ。しくじり先生に出て、トマホークchで60万再生のインタビューを受けて、YouTubeショートでは38万回再生を叩き出す。そのレベルのAV男優が、myfansで月額プランを組んで本気で活動している。これだけで十分ニュースだ。

森林原人のMug-Eye 基本データ
myfansアカウント名:森林原人のMug-Eye(@Moribayashi.Genjin)
myfans URL:https://myfans.jp/Moribayashi.Genjin
myfansフォロワー:5,700 / いいね:7,500 / 投稿:361件(写真275・動画86・テキスト0)
myfansプラン:ダイジェスト¥0(4件)、YouTube+講義¥500(80件)、HOW TOマスター¥3,000(139件)、過去作見放題¥4,500(295件)の4段階
X本垢 @AVmoribayashi:フォロワー約74,000
X myfans専用 @MugEye_Howto:フォロワー約17,000、投稿1,905件
Instagram @genjin_moribayashi_1979:フォロワー約17,000
YouTube「森林原人YouTube」:108万再生の動画あり、ショート38万回再生あり
公式サイト:mugai.ne.jp(MugAi Movie、Column、Goods、YouTubeのタブあり。プレミアムレッスン動画を9本販売中)
著書:『偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論』(講談社文庫、2016年)、『イケるSEX』(扶桑社、2016年)、『「人生最高のセックス」でもっと気持ちよくなる』(KADOKAWA、2016年)
確認できるメディア出演:しくじり先生(ABEMA)、トマホークch(YouTube、60万再生)、街録ch(YouTube)、紗倉まな×森林原人対談(2SQ、YouTube)
その他活動:女子SPA!連載「AV男優・森林原人の性活相談」、AIDS文化フォーラム講演、ウェブサイト「リビドーリブ」主宰
Mug-Eyeは「目合い(まぐあい)」の英語表記。自己紹介文には「『目と目』を合わせ、心身共に深くつながり"融け合う交わり"を」とある。続く括弧の中にはHow to SEX、AV女優、熟女、素人、裏垢女子、リアルNTR、外国人、ドラマ、乱交、ぶっかけ、中出し、限定復活元AV女優、とジャンルがぎっしり並ぶ。「業界26年のキャリアと人脈と好奇心に身を任せ」という一文が、このアカウントの性格をかなり正確に表している。

経歴は手短にやる。1979年生まれ、47歳。筑波大附属駒場中高卒。1999年にV&Rプランニングで汁男優としてデビュー、初回ギャラ1万円。出演本数は10,000本を超えると本人が公称している。全盛期は月に40〜45本の現場をこなし、年収は3,000万を超えた(トマホークchでの本人発言)。2024年半ばに「性愛コミュニケーター」への転身を公言し、依頼を受けてのAV男優業は辞めた。公式サイトmugai.ne.jpでは、プレミアムレッスン動画の販売やコラム、グッズ展開もしている。このクラスの男優がmyfansにいること自体が、ファンプラットフォームの時代を象徴している。
「25年で心が死んだ」からの転身
なぜ森林原人がmyfansに来たのか。ここを飛ばすと、このアカウントの意味がわからなくなる。
トマホークchのインタビュー(60万再生)で、森林原人は自分のキャリアの内側をかなり生々しく語っている。全盛期は月に40〜45本、多い時は50本の撮影をこなした。1日3本ハシゴも珍しくなかった。1回の撮影で5発求められてそれに応える。30歳頃には年収3,000万を超えていた(1現場5万円×月50本×12ヶ月)。数字だけ見れば圧倒的な成功者だ。だが、その裏で25年間やり続けたことがある。どんな女優が相手でも確実に勃起して射精できるように、自分の好み、怒り、嫌悪感を組織的に抑え込み続けた。結果、「心が死んだ」と本人が表現している。相手の女優が自分を露骨に無視するような3Pの現場でも、「この人も仕事で嫌なのに僕とセックスしなきゃいけないんだ、可哀想だな」と自分に言い聞かせて愛撫に徹する。その繰り返しで自分の本当の感情がわからなくなったと語っている。

30代で「勃ちの壁」にもぶつかっている。視覚的な刺激だけでは身体が反応しなくなった。どんなに見た目がいい女優でも、心が死んでいて演技だけしている相手だと興奮しない。逆に、相手が本気でエロい人であれば容姿やジャンルは関係ない、と本人は言っている。そこに気づいてから、視覚ではなく相手のエネルギーに同調するアプローチへ切り替えた。射精コントロールも独自の理論を持っていて、限界を「100」と定義して「98や99」のギリギリで漂い続ける技術や、「7」の体感を維持する方法を体系化している(トマホークchで詳しく語っている)。現場で積んだ技術をデータとして脳内に蓄積し、論理的に説明できるように整理していた。この自己分析の癖が、後のmyfansでの解説コンテンツにそのまま繋がっているように見える。
40歳を過ぎてようやく「外側の鎧」に気づいたとも語っている。筑駒という学歴も、ファッションも、ブランドも、金を稼ぐことも、全部「外側の相対的な評価」で自分を固めないと自信が持てなかった。同窓会に行って「お前の話を聞かせてくれ」と中心になれたのも、エロで居場所を作って自分をごまかしていただけだった。それに気づいてから、AV男優としての現場仕事より、自分で作る活動に軸足を移し始めたという。
年収3,000万を捨てる選択は軽くない。だが森林原人はトマホークchで、収入より自分で制作をコントロールすることを選んだ趣旨の発言をしている。AV制作会社はマーケティング主導の商業ルールに縛られる。売れるフォーマットに合わせ、決まった尺に収め、配給のルールを通す。森林原人自身も、現代のAVが「ビジネスとして洗練されすぎた」結果、実験的な作品が駆逐されたと嘆いている。myfansなら自分で企画し、監督し、出演できる。見立てでは、スタジオの枠組みから出て「性愛」を自分のやり方で形にする器として、myfansを選んだのだと思う。
HOW TOから始まり、今は絡みも普通にやっている
myfansの投稿一覧を見ると、初期のコンテンツは明らかに解説寄りだ。「3大性感帯攻略法」「森林原人直伝AV男優のやり方」「AV女優からNG出た5つの理由」「クスが上手くなる23の方法」「イクってどんな感じ?」「TOPイキ神話」。サムネに大きなテロップが入り、男優本人がカメラの前で語りかけるスタイル。本編は15分から16分くらいで、無料サンプルが30秒。テロップには「ここまで言われなきゃいけないんだよ」のような切り取りがあり、中身の一部を見せて本編へ誘導する形になっている。公式サイトmugai.ne.jpの「MugAi Movie」にも「騎乗位を極める」「欲情のスイッチ」「濡れて勃つ3種類のキス」「エネルギーセックス」などのプレミアムレッスン動画が9本並んでいるので、解説系は森林原人の活動の柱の一つだ。

ただ、今のMug-Eyeは解説だけのアカウントではない。自己紹介文のジャンル列挙を見ればわかる通り、AV女優との絡み、熟女、素人、裏垢女子、リアルNTR、外国人、ドラマ仕立ての企画まで普通にある。最新投稿には「本性」山口玲子、福田ゴールデン倶楽部、パイパンBESTのような企画ものが並ぶ。HOW TOで入口を作り、そこからジャンルを広げていった流れだと思う。
ここに森林原人の強みがある。トマホークchで語った代々木忠監督の教えが、myfansの作り方にも影響していると見ている。代々木忠は、森林原人が「性の恩師」と呼ぶ伝説の監督だ。代々木監督の現場では、女優が演技だとわかった瞬間に撮影を止めて「嘘の演技を今すぐやめてくれ」と対話を始めた。面接で「イキまくります」と豪語した女優が現場でいけなくなった時も、無理に進めず「気持ちよくないのかい?」「このセックスの何がダメなんだい?」と聞いた。女優はポロポロ泣きながら「実は人生で一度もセックスでイッたことがない」と本音を出した。代々木監督はそれでも帰さず、「いけないなら、いけないままでいい。でも嘘の演技だけはやめてくれ」と言って、その女性の「本当の性」に向き合った(トマホークchでの森林原人の証言)。
森林原人はその姿勢を受け継いでいるように見える。myfansを始める前にも、代々木監督引退後の喪失感から「ガチ素人の演技なしガチイキ上映会」を自費で開催していた(トマホークchで本人が語っている)。一般女性から応募を募り、100〜200人限定で見せる非販売の上映会。赤字だったが、これが森林原人のやりたいことの核だったという。myfansの「本性」シリーズにも、相手の内面を掘り下げるスタンスが残っている。
FREEタグ付きの無料投稿も複数あるので、有料に入る前に内容を確認できる。写真275件、動画86件、テキスト0件という構成は、映像で勝負しているアカウントだ。動画の中身がHOW TOと絡みのハイブリッドだから、どちらか片方だけを期待して入ると少しずれる可能性はある。逆に言えば、解説で頭に入れてから絡みを見る体験は、他のアカウントでは出せない独自のリズムになっている。
¥0→¥500→¥3,000→¥4,500の4段階プラン

プラン設計はかなり見やすい。ダイジェストプランは月額0円で4件の無料サンプル。YouTube+講義プランは月額500円で80件。HOW TOマスタープランは月額3,000円で139件。過去作HOWTO見放題プランは月額4,500円で295件、これが「おすすめ」と明記されている。
一番うまいのは500円を置いているところだ。知名度がある男優だからといって、いきなり3,000円を迫るのは重い。500円なら「1ヶ月だけ試してみるか」のハードルが低い。YouTubeの無料動画を見て森林原人の語り口が気に入った人が、次のステップとして500円に入る。それでプランの中身に納得したら3,000円に上がる。3,000円のプランには「1日あたり100円で動画見放題」という表記もある。月額を1日単位に割ると途端に軽く見える。
4,500円の過去作見放題は、295件という数が効いている。総投稿361件の82%をカバーするから、入会した瞬間に大量のアーカイブが手に入る。HOW TO系のコンテンツは古くなりにくいから、2年前の解説動画でも見る価値がある。時間が経つほど上位プランのコスパが上がる構造になっている。新規で入った人が過去作を掘り、解説系の動画を順番に追っていく使い方もできる。毎月の新作だけで勝負するアカウントとは、消耗のペースが全然違う。過去の投稿が棚に残り、新規加入者がいつでもアクセスできる。蓄積型のサブスクモデルだ。
プラン名も悪くない。「ダイジェスト」「YouTube+講義」「HOW TOマスター」「過去作HOWTO見放題」と、名前を見ただけで何が入っているかわかる。myfansのアカウントで、プラン名が「プレミアム」「VIP」みたいに曖昧なところは多い。Mug-Eyeは、支払う理由が段階ごとにはっきりしている。迷わなければ課金までの距離は短い。成人向けサブスクでは、ユーザーが「何に金を払うのか」を3秒で理解できるかどうかが加入率に直結する。
SNS合計10万超からmyfans5,700への絞り込み
森林原人の外部SNSは相当な規模がある。旧Xアカウント@AVmoribayashiが約74,000フォロワー。myfans専用Xの@MugEye_Howtoが17,000フォロワーで投稿1,905件。Instagramの@genjin_moribayashi_1979が17,000フォロワー。YouTube「森林原人YouTube」には108万再生の動画があり、ショートで38万回再生も出ている。合計すると10万を軽く超える。
そこからmyfansのフォロワーが5,700。一見すると絞り込みが激しいが、外部SNSのフォロワーは「森林原人という人物に興味がある」層であって、全員がmyfansに課金する層ではない。Xでは昔からの業界ファン、YouTubeでは無料でトークを聞きたい人が混ざる。myfansの5,700は、その中から「月額を払ってでも森林原人のコンテンツを見たい」人に絞り込まれた数字だ。
専用Xを別で育てている点は見逃せない。@AVmoribayashiは森林原人本人の大きな看板で、活動全般の告知やリプライに使う。@MugEye_Howtoは完全にMug-Eye用の導線で、myfansの予告やサンプル投稿に特化している。分けて運用しているのは、導線として正しい。
YouTubeは「信頼の前払い」として機能している。森林原人の話し方、テンポ、考え方はYouTubeの無料動画でかなり伝わる。月額を払う前に「この人の語り口が合うかどうか」を判断できるのは大きい。YouTubeでBANされた経験もある(グレープフルーツの舐め方を教える動画で3ストライク、とトマホークchで本人が語っている)ので、踏み込んだ内容はmyfansでやる必然性がある。ショート動画で「韓国女優の撮影裏」が38万回再生、「男優になったきっかけ」が4.6万回再生、「1日の最大現場数は?」が4.1万回再生を記録しているのを見ると、業界裏話系のショートがフックとして機能している。

しみけんとは完全に別のルートを歩いている
AV男優の一般認知で言えば、しみけんの名前が真っ先に出る。バラエティ、YouTube、SNS、筋肉、キャラクター。AV業界を「外」に開いた代表格だ。
森林原人はそれとは完全に別のルートにいる。トマホークchで語った内容によると、しみけんとは同世代で(しみけんは18歳デビュー)、かつては「どっちが今月多くの撮影本数をこなしたか」を激しく競い合っていた時期もあったという。同期の黒田氏とも現場で切磋琢磨した。だが森林原人は現在、そういう男優同士の競争意識が「自分の中で完全に消えた」と言っている。しみけんのように外に出て行くのではなく、25年間抑え込んできた自分の内面を掘り直す方向に進んだ。
ポジションとして見ると、しみけんは「男優をお茶の間に持ち込む」動きが強く、森林原人は「男優の経験を自分の手で再編集する」動きが強い。myfansで解説と絡みを両方出しながら、26年分の人脈と経験を自分の企画で形にする。優劣の話ではなく、ルートが違う。

26年の人脈がそのままコンテンツになる
Mug-Eyeのコンテンツに「限定復活元AV女優」というジャンルがある。この言葉が効くのは、26年間現場にいた男優だからだ。引退した女優を呼べる関係性がある。1999年から業界にいて、大量の現場で人間関係を積んできた人間だから成立する企画であって、新規のクリエイターが真似しても同じものは作れない。
「本性」山口玲子のシリーズは、タイトルだけで企画の方向性が伝わる。女優の「本性」を見る。表面的なプレイではなく、相手が何を感じ、何を求め、どこで変わるのかを映像にする。代々木忠監督の影響がここにも出ていると思う。
福田ゴールデン倶楽部のような企画名も、人脈で成立するコンテンツだ。myfansの閉じた空間で、信頼関係のある相手と、自分が撮りたいものを撮る。スタジオの都合に合わせなくていいから、尺も構成も自由に決められる。森林原人がトマホークchで語っていたが、昔のアダルト作品が今でも面白いのは、当時の監督たちが商業主義に捉われず実験的な作品を作っていたからだ。現代のAVはマーケティング主導で、フォーマットに収まった作品が増えた。森林原人がmyfansでやっているのは、そのフォーマットから出た制作だと見ている。
Mug-Eyeの弱点と、他のクリエイターが盗める構造
弱点はある。まず、初見でこのアカウントが何なのかがわかりにくい。Mug-Eye、目合い、性愛コミュニケーター、HOW TO、絡み、限定復活元AV女優。要素が多い。森林原人をすでに知っている人間には問題ないが、myfans内で偶然見つけた人がいきなり理解できるかというと怪しい。自己紹介文のジャンル列挙は正直だが、初回の3秒で「何が買えるのか」を掴ませる一言がもう少し前に出ていい。「AV男優26年の現場経験を、動画で見せる場所」くらいのシンプルさでも十分伝わる。
fantiaについては、公式サイトに「詳しいファンティアの登録方法・プランについて」という動画が残っているので、以前はfantiaでも活動していたようだ。ただし、現時点でfantiaのページにアクセスすると404になっている。myfansに集約したのかもしれないが、はっきりしたことはわからない。
他のmyfansクリエイターが盗める構造は、経歴ではなく設計の方だ。まず、無料投稿で味見させること。FREEタグ付きの投稿を入口に置くのは、有料の中身に自信がないとできない。次に、500円の低額プランで語り口を確認させること。いきなり高額を迫るのではなく、段階を踏ませる。そして、過去投稿がアーカイブとして残り続けること。解説系のコンテンツは時間が経っても価値が落ちにくいから、投稿数が増えるほど上位プランの説得力が増す。名前とコンセプトを一致させているのも強い。Mug-Eye=目合い=「目と目を合わせつながる」。ブランド名と中身が同じ方向を向いている。
森林原人がmyfansで成立しているのは、超有名だからだけではない。25年で心が死んだ経験があり、収入よりコントロールを取りたいという動機があり、代々木忠の教えを受けた制作の姿勢があり、それをmyfansの4段階プランに落とし込む設計がある。知名度は入口を広げるが、継続課金を支えるのは設計だ。超有名だから成立してるんじゃない。設計があるから成立してる。myfansにこのクラスの男優が本気で入ってきた事実は、ファンプラットフォームがもう「引退後の小遣い稼ぎ」の場ではなくなっていることを意味する。
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