【年間3位と6位を独占】裏も表も制した「SNAPTOKYO」を解剖する。これはもう個人クリエイターじゃない、myfans上に作られた"制作会社"だ

myfansの年間総合クリエイターランキングを見ていて、僕は思わず二度見した。
3位に「裏SNAPTOKYO【◯メ撮り流出】」。 6位に「SNAPTOKYO【スナップトーキョー】」。
1つの運営が、年間TOP6に2枠を入れている。
潮吹きるるたん、さもあり監督、雄-YUU-、裏垢Japan。名だたる怪物たちが並ぶランキングの中に、同じ運営の表と裏が同居している。こんなことをやっているのは、僕が知る限りSNAPTOKYOだけだ。
僕は70人以上のmyfansクリエイターを解剖してきた。その経験から断言する。これは「人気クリエイター」という言葉で語れるものじゃない。myfansというプラットフォームの上に、一個の制作会社が建っている。
今回はそれを解剖する。
まず構造を整理する ──表・裏・そして畳まれた系列
最初に、誰が何をやっているのかを正確に並べる。混乱しやすいので丁寧にいく。
本体(表)= SNAPTOKYO【スナップトーキョー】

myfans ID: SNAPTOKYO
X: @Snap_Tokyo_(フォロワー約11.7万、2022年7月開設、R18)
myfans数値: 投稿約1,100・いいね243.6K・フォロワー247.4K
中身: 街でストリートスナップに協力してくれたおしゃれ女子に「下着チェック」「脱毛チェック」を交渉して脱がす企画
裏 = 裏SNAPTOKYO【◯メ撮り流出】

myfans ID: SNAPTOKYO_secret
myfans数値: 投稿117・いいね31.3K・フォロワー47.8K
中身: 表で脱いでくれた女の子と実際に◯メ撮りした映像。プラン¥10,000(1本あたり約¥85)
そして見落としてはいけないのが、この運営が「系列企画」を複数立ち上げていたという事実だ。本体のプロフィールには、はっきりこう書いてある。
【系列企画】PLAY KING CHICKEN【プレイキングチキン】/脱毛サロンXclear【エクスクリア】

PLAY KING CHICKEN(@PLAYKINGCHICKEN): ルームウェア調査に協力した子が、チキン姿のキャラと対決。勝てば賞金10万円、負ければエッチな罰ゲーム。プロフに「2023年、SNAPTOKYOの姉妹番組として新たにスタート」と明記
脱毛サロン Xclear(@Xclear): 脱毛サロンのモニター体験という体裁で脱がす企画。「SNAPTOKYOで人気の3人がアルバイトとしてスタッフに」と、本体の女の子を再配役している
ただし、この2つの系列企画は今はもう更新が止まっている。Xも動いていない。畳まれた、と見ていい。
この「本体と裏が生き残り、系列2つは畳まれた」という事実が、後で効いてくる。ここがSNAPTOKYO論の核心だ。
そしてもう一点。SNAPTOKYOはmyfansの中だけで完結していない。 X、YouTube、Instagramを横断して展開している。YouTube(@SNAPTOKYO_JP)は登録者17.2万を抱えていた健全寄りの入口、Instagram(@snaptokyoofficial)はストリートファッションの見せ場、Xは成人向けに一歩近い中間導線、そしてmyfansが本編。「健全な街頭ファッション」から「成人向け本編」まで、媒体ごとに温度を変えて段階的に客を運ぶ階段が組まれている。 これも個人の感覚ではない。どの媒体で何を見せるかが、最初から設計されている。

数字をもう一度見てほしい。表のフォロワー247.4Kに対してフォロー数はわずか5。裏も47.8Kに対してフォロー1。相互フォローで数を膨らませた形跡がまったくない。 全部、コンテンツの力で集めた数字だ。番号#334まで積み上げた供給量と、この純度の高いフォロワー構成。地味だが、これが「ちゃんと回っている事業」のサインだ。
ストリートスナップという「調達装置」の発明
前に僕は「手◯キ搾精女子」を解剖した(myfans ID: dwa8jt)。あの記事で一番言いたかったのは、myfansで男が一番苦しむのは出演者を見つけ続けることだ、という話だった。
手◯キ搾精女子は、その問題を「本番なし・手◯キだけ」とハードルを下げることで解いていた。プロフには「街で見つけた本物素人女性」と書いてあった。でも、それはあくまで言葉での説明だった。どうやって街で見つけたのかは、見せていない。
SNAPTOKYOが異常なのは、ここだ。
調達のプロセスそのものを、コンテンツにしている。

「ストリートスナップに声をかける」という入口を、企画の看板に据えた。街でおしゃれな子を撮影し、その流れで「下着チェックもいいですか」と交渉していく。この声かけ→交渉→脱がす、という調達の一部始終が、そのまま商品になっている。
考えてみてほしい。普通のクリエイターにとって、出演者探しは「裏側の苦労」だ。誰にも見せない部分。SNAPTOKYOはそれを逆転させた。一番きつい裏側を、一番おいしい表側に変えた。 「本当に街で声をかけた感」「素人がだんだん大胆になっていくドキュメンタリー感」が、そのまま視聴者の興奮になる。
X(@Snap_Tokyo_)の投稿フォーマットを見ると、この設計の徹底ぶりがわかる。
★新作動画公開★ #334【HINA 23歳】今回ストリートスナップに協力してくれたのは…
通し番号で管理されていて、確認できた範囲で#334まで到達している。週2〜3本のペースで、ずっと番号が進んでいる。これは「figure(作品)を量産する図鑑」だ。番号が増えていくこと自体が、供給力の証明になっている。
手◯キ搾精女子が「街で見つけた」と言葉で言うだけだったのに対し、SNAPTOKYOは調達装置そのものを発明して見せ物にした。これが第一の発明。
表で広く集め、裏で深く回収する「二階建て課金」
SNAPTOKYOの収益構造は、きれいな二階建てになっている。
一階(表)= 広く・安く・大量に 表のプレミアムプランは月¥4,380で投稿378件が見放題。1本あたりに直すと約¥11。圧倒的に安い。 ストスナ→下着チェックという、脱ぐけれど本番ではないソフトめのコンテンツを、大量に・安く提供する。ここで母数を集める。フォロワー247.4Kという数字は、この「広く浅く」で積み上げたものだ。
二階(裏)= 狭く・高く・深く 裏のスタンダードプランは月¥10,000で投稿117件。1本あたり約¥85。表の単価の8倍近い。表で顔と名前と関係性ができあがった女の子の、◯メ撮り本番。 これを高単価で売る。
この設計の賢さは、1人の女の子を二度マネタイズできる点にある。
表でストスナ→下着チェックを撮る。その子のファンが表につく。そして「あの子の、その先が見たい」という欲望が生まれたところで、裏に¥10,000の本番を用意する。表で関心を育てて、裏で刈り取る。同じ撮影関係から、2つの商品が生まれている。

裏垢Japanのときは「8プラン・投稿2,000件超」という巨大な商品棚の話をした。あれは1つのアカウントの中で棚を細かく分ける設計だった。SNAPTOKYOは違う。アカウント自体を表と裏に分けて、別IPとして立てている。 だから表は入口・母数形成に専念でき、裏は高LTV層の回収装置に専念できる。役割が完全に分かれている。
ちなみに表と裏は更新曜日もずらしてある。表が水・土中心、裏が毎週金曜更新。週の中で露出が途切れないように設計されている。 細かいが、こういうところに運営の練度が出る。
この二階建てが効くのには、客の心理に沿った理由がある。いきなり¥10,000の◯メ撮りを売りつけられても、客は財布を開けない。 まだその子のことを何も知らないからだ。でも表で¥4,380払って、その子のストスナを見て、下着チェックを見て、表情やしゃべり方を知って、「この子いいな」と思ったあとなら話は別だ。¥10,000の本番に手が伸びる。表は商品であると同時に、裏を売るための"試食"でもある。 安い一階で関係を作らせて、高い二階で本気を出させる。
単価で見ても理屈が通っている。表は1本¥11、裏は1本¥85。8倍の差がある。でも客からすれば、表で好きになった子の「その先」に¥85なら出す。金額の絶対値ではなく、積み上げた関心に対して払っている。 だから高くても売れる。関心という土台を、安い表で先に作っているからだ。
フォーマット工場 ──当たりを並走させ、外れだけを畳む
ここが、今回の記事で一番伝えたいところだ。
SNAPTOKYOは、本体だけでは終わらなかった。同じ「街で集めた女の子を脱がす」というノウハウを使って、別のフォーマットを次々と立ち上げた。
PLAY KING CHICKEN: ゲーム対決+罰ゲームという物語形式
Xclear: 脱毛サロン体験という物語形式
特にXclearは、本体とは完全に別の世界観で作られている。「世はまさに大脱毛時代…学校の可愛いあの子も、会社の憧れのあの子もみ〜んな脱毛しちゃってる」という煽りで、脱毛サロンのモニター体験という体裁で脱がす。 ストスナとはまったく違う入口だ。同じノウハウを、別の物語に着替えさせている。

そして重要なのは、この複数ベットには、当たりと外れがはっきり出たということ。
本体SNAPTOKYO: フォロワー247.4K。大当たり
裏SNAPTOKYO: フォロワー47.8K、年間3位。大当たり
Xclear: フォロワー31.5K、投稿269、毎週金曜更新。日間ジャンル別でレズ1位。当たって、今も現役で回っている
PLAY KING CHICKEN: フォロワー21.1K。伸び切らず、最終更新は3年前。畳まれた
同じ運営が、同じノウハウで作ったのに、結果が分かれた。本体・裏・Xclearは生き残り、ゲーム企画のPLAY KING CHICKENだけが脱落した。
これこそが「人ではなく仕組みを売るモデル」の本質だ。
潮吹きるるたんのような生身の属人性で売るモデルは、本人が1人しかいない。当たれば強いが、本人が止まれば終わる。全部が1人に乗っている。
SNAPTOKYOは逆だ。人ではなくフォーマットを売っているから、複数のフォーマットに同時にベットできる。 ストスナが当たり、◯メ撮り流出が当たり、脱毛も当たった。ゲーム企画は外れた。当たったものは並走させ続け、外れたものだけを畳む。ポートフォリオ経営なんだ。
1つの企画に全賭けするのではなく、複数の企画を回して、当たったものを残し、外れたものを切る。これは個人クリエイターにはできない発想だ。制作会社だからできる。
手◯キ搾精女子と並べると、この違いがもっとはっきりする。手◯キ搾精女子は「本番なし・手◯キだけ」という1つのコンセプトに振り切って、それを淡々と続けるモデルだった。一点突破。当たっているからこそ、他に手を広げない。 引き算の美学だ。
SNAPTOKYOは正反対で、足し算でいく。ストスナが当たったら、その勢いでゲーム企画を試す、脱毛企画を試す。手を広げて、当たりを探す。 どちらが正しいという話ではない。一人で回すなら手◯キ搾精女子の引き算が正解だし、組織で回すならSNAPTOKYOの足し算ができる。組織の人数と運営力が、取れる戦略を決めている。 SNAPTOKYOが足し算できるのは、それを回せるだけの人手と仕組みがあるからだ。
そして、足し算には必ず外れがついてくる。PLAY KING CHICKEN(ゲーム)が畳まれたのは、失敗ではなくポートフォリオの淘汰だ。複数ベットして、ダメなものから切る。当たったXclearは現役で回し続け、伸びないゲーム企画は3年前に止めた。これは事業としては正常な動きで、むしろ「外れをちゃんと畳める」ことのほうが重要だ。人を売っていれば、外れた企画でもその人のために続けてしまう。でもSNAPTOKYOは人を売っていないから、ためらいなく切れる。 損切りの早さも、このモデルの強みなんだ。
「流出」という演出 ──同意済みを、非同意に見せる商売
裏SNAPTOKYOの建て付けは、よく読むとかなり倒錯している。
裏のプロフにはこう書いてある。
【SNAPTOKYOで脱いでくれた女の子と◯メ撮りしてみた。】普段SNAPTOKYOのスタッフやってます。SNAPTOKYOのオシャレ女子たちの◯メ撮りをこのアカウントで流出させますw ※毎週金曜更新予定
「流出させますw」。
ここがマーケティングとして巧い。そして同時に、際どい。
「流出」という言葉は、本来「本人の同意なく漏れた」ことを意味する。見る側は「これは出回ってはいけないものだ」という背徳感を覚える。その背徳感こそが、課金の動機になる。
でも実際には ──同じ運営の表プロフには、こう明記されている。
・出演していただいた方々には撮影や掲載の許諾を得ております。 ・出演者は全員成人であることを確認しております。
つまり全部、同意済みだ。 「流出」ではない。許諾を取った上での、計画された公開だ。それを承知の上で「流出w」と煽っている。
同意済みのコンテンツを、わざと"非同意の流出"に見せかけて、背徳感を売る。 これがこのモデルのマーケティングの核心だ。語義として矛盾していることを承知で、あえて使っている。「w」という軽さが、その確信犯ぶりを物語っている。
これは賢い。賢いが、危うさと紙一重でもある。次の章につながる。
コンプラを"看板"にする、という逆張り
ここがSNAPTOKYOの一番したたかなところだ。
前に僕は、AV女優や風俗嬢のmyfans参入について調べたことがある。そのとき見えてきたのは、myfansでアダルトをやる個人には、重い法的義務がのしかかるという事実だった。
成人向けコンテンツを売るクリエイターは、原則として映像送信型性風俗特殊営業の届出が必要(無届出は風営法違反のリスク)
共演者がいる投稿は、AV新法に準拠した契約・本人確認・書面での同意が必須
街で撮った人物の公開には、肖像権・プライバシー・身バレの問題がついて回る
「街でナンパして勝手に撮ってるやつ」に見えた瞬間、このモデルは即死する。アカウント凍結、売上没収、出演者トラブル。全部現実的なリスクだ。
SNAPTOKYOは、これを先回りして全部潰している。 しかも、潰したことを堂々と看板にしている。

表のプロフィールを、もう一度よく見てほしい。
【法律上の注意事項】 ・出演していただいた方々には撮影や掲載の許諾を得ております。 ・動画、写真の無断転載は著作権侵害となり、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金が課せられます。発見次第、法的措置を取らせていただきます。 ・出演者は全員成人であることを確認しております。 ※映像送信型性風俗特殊営業届提出済
許諾済み・成人確認済み・届出済み。 普通なら裏側に隠しておく「面倒な手続き」を、わざわざプロフの一番目立つところに掲げている。
なぜか。素人系・流出系という"怪しく見えるジャンル"だからこそ、信頼が最大の差別化になるからだ。
「街で声をかけられた素人」「◯メ撮り流出」という言葉は、視聴者にスリルを与えると同時に、「これ大丈夫なやつ?」という不安も与える。その不安を、コンプラの明示で打ち消す。怪しさで興奮させ、コンプラで安心させる。 この二段構えで、客は財布を開ける。
「元ストスナ編集部スタッフ」という出自を看板にしているのも、同じ理屈だ。出自そのものに客観的な裏付けはない。でも「編集部」「メディア」という言葉が、「怪しいナンパ師」ではなく「ちゃんとした企画」という印象を作る。信頼の演出として機能している。
前に整理した「myfansアダルトの法的リスク」を、SNAPTOKYOは弱点ではなく武器に変えている。 ここが、ただのエロアカウントとの決定的な差だ。
課題と限界 ──仕組みを売るがゆえの弱点
もちろん、このモデルにも弱点はある。フェアに書く。
1つ目。健全な入口が、意外と脆い。 SNAPTOKYOのYouTubeチャンネル(@SNAPTOKYO_JP)は登録者17.2万を抱える健全寄りの入口だった。ストスナという「エロじゃない切り口」で、YouTubeやInstagramから広く集客する装置だったはずだ。ところが、これは現在停止されている。プラットフォームの規約変更や判断ひとつで、上流の集客導線は簡単に消える。 ゆっくりなが集客導線の断絶で崩れたのと、同じ構造のリスクをここも抱えている。
2つ目。フォーマットは、模倣されやすい。 僕がこの記事で「調達装置の発明」「二階建て課金」と分析しているということは、裏を返せば、後発が真似できるということだ。「ストスナ→脱がす→裏で本番」という型は、一度言語化されてしまえばコピーできる。本体と裏が強いのは、先に始めて、#334まで番号を積んだという事実だけが堀になっている。
3つ目。"人"がいないから、推し課金が伸びにくい。 これが一番本質的な弱点だ。SNAPTOKYOが売っているのはフォーマットであって、特定の誰かではない。だから、るるたんのような「この人を応援したい」という深い属人的な課金が生まれにくい。女の子は次々入れ替わる。ファンは"企画"のファンであって、"人"のファンにはなりにくい。 系列企画が2つ畳まれたのも、突き詰めればここに行き着く。フォーマットが飽きられたら、それで終わる。人がいれば、人が次の企画に客を連れていけるが、SNAPTOKYOにはその核がない。

エピローグ
人を売らずに、仕組みを売った。
これがSNAPTOKYOの本質だ。るるたんが「自分自身」という替えの利かない一個の存在を資産化したのに対し、SNAPTOKYOは「街で見つけた女の子を脱がす」という反復可能なフォーマットを資産化した。商品は特定の誰かではない。誰でもいい。フォーマットさえあれば、女の子は街にいくらでもいる。
だから、替えが利く。女の子も、企画も、全部替えが利く。Xclearが止まっても、PLAY KING CHICKENが畳まれても、本体は回り続ける。1人に依存しないというのは、そういう強さだ。
でも、ここに逆説がある。
替えが利くフォーマットを、替えが利かないレベルで回し続けること。それ自体が、誰にも真似できない堀になっている。
週2〜3本のストスナを#334まで積み上げる。表と裏で曜日をずらして週の露出を切らさない。怪しさで煽りながらコンプラで安心させる。当たらない企画は素早く畳む。──この一個一個は誰でも真似できそうに見える。でも、を2022年から4年間、組織として回し続けた運営は、ほかにいない。
僕が70人見てきて思うのは、結局これなんだ。派手な才能でも、特別な美貌でもない。仕組みを作って、その仕組みを淡々と回し続けられるかどうか。 SNAPTOKYOは、人ではなく運営力そのものを売っている。myfansというプラットフォームの上に、一個の制作会社を建てて、それを回し切っている。
これは、個人クリエイターの物語じゃない。事業の物語だ。
そして僕は、こういう「事業として成立しているmyfans」を見るたびに思う。結局のところ、myfansで勝つというのは、エロが上手いことじゃない。集客と、供給と、信頼の設計が上手いことだ。 SNAPTOKYOは、その全部をやり切っている。だから年間3位と6位を、同時に取れる。




