前回の記事で、僕は「人を売らない工場」の話を書いた。SNAPTOKYOっていう、街で撮った素人を仕組みに流し込んで、表と裏の二階建てで年間TOP6に二枠ねじ込んだ運営の話だ。あれは誰がやっても回る仕組みを作った。本人の顔も名前も、極端に言えばどうでもよかった。
今月は逆だ。
本人の名前がないと回らない男。自分が有名になったことで、AV女優を「仕入れ」にできるようになった男。
烈(@retsu_dao8)。Xフォロワー73.3万。myfansフォロワー24万。そしてプレステージグループのMGS動画に、独占配信のメーカーとして名前が並んでいる。「メーカー:烈」だ。個人撮影者じゃない。メーカーだ。

僕がこの2年で70人くらいのmyfansクリエイターを見てきて、たどり着いた面白い結論をひとつ先に置いておく。
myfansで成功するっていうのは、コンテンツが売れることじゃない。「AV女優が組んでくれる立場」を手に入れることだ。
烈はそこにいる。そして、myfansをやりたい大多数の人間が、一生たどり着けないのもそこだ。なぜか。それを今日は全部分解する。
烈とは何者か──数字だけ並べても異常さがわかる
まず事実を淡々と置く。烈の数字は、感想を挟まなくても勝手に異常さを語る。
Xはフォロワー73.3万、ポスト330件。アカウント開設は2024年4月。つまり2年ちょっとでこの規模だ。プロフィールには「まったりやっていく parody.」とだけ書いてある。

myfans(Retsu_dao)は投稿403件、いいね168.5K、フォロワー24万。ジャンル別ランキングは美乳1位、素人6位、◯メ撮り6位。日間でこれだ。
プランは三段になっている。

見放題プランが月¥4,000〜で、直近3ヶ月のフル動画99件。
「女優さんとガチプライベート見せちゃいますプラン」が月¥4,550〜で40件。
バックナンバープランが月¥7,000で、2022年8月以前の過去動画247件。おすすめ表示には「¥5,000→1本あたり¥50」「過去30日の投稿14本」とある。
ここで「parody」表記について先に潰しておく。実際にパロディ、つまりコントみたいなことをやってるわけじゃない。アダルト本編をガッツリ出している。これはXの規約とAV新法まわりを意識した、ただの予防表記だ。アダルト系の大型アカウントが「これは創作です」のニュアンスで貼る定型で、烈もそれに乗っかっているだけだ。中身は本格アダルトだと思っていい。
2年でX73万、myfans24万、MGSにメーカー登録。この時点で、烈が「ちょっとバズった素人」の枠を完全に出ていることは数字だけで確定する。問題は、この数字をどう金に変えているか、そしてその金の中で一番ヤバいのはどこか、だ。
三段プランは「賞味期限」で回っている
烈の課金設計は、新作を売っているように見えて、実は「賞味期限」を売っている。
その前に、烈がどこから来たのかを一応押さえておく。元々アダルト男優だったのか、それとも全くの個人から成り上がったのか、正直なところ外からは確定できない。Instagram(retsu_da_o)は投稿5件・フォロワー556と完全に予備の導線だし、本人が経歴を語っているわけでもない。ただ、男優としての顔出しの存在感と、女優を口説いて引っ張ってくる交渉力を持っていることだけは、コンテンツを見れば伝わる。経歴がどうであれ、今の烈が「女優を呼べる男」になっているという結果だけが事実として残っている。出自を詮索するより、その結果がどう金に変わっているかを見たほうが学べる。
仕組みはこうだ。動画には公開期限が3ヶ月と設定されている。3ヶ月を過ぎたコンテンツは見放題プランから消えて、バックナンバープラン側に自動で移る。そしてバックナンバーは「段階的に値上がりしていく予定」と本人が明言している。

これが効く。理屈を分けて書く。
1つ目は損失回避だ。今ここで解約すると、次に戻ってきたとき、今見られている動画を見るために別プランへの追加課金が必要になる。「やめたら損する」という感覚が、解約のブレーキになる。
2つ目はFOMO(Fear Of Missing Out)だ。「期間限定で掲載」「リクエストが多ければ再アップ」「DMで気軽に」。この文言が全部、「今見ておかないと取り逃す」という焦りを作る。再アップするかしないかを運営の気分に握らせることで、ファンは「ある今のうちに」と動く。
3つ目は価格のアンカーだ。見放題が¥4,000台、バックナンバーが¥7,000。この並びがあると、今入っている見放題プランが相対的に安く見える。バックナンバーは売上源であると同時に、現行プランを解約しづらくするための「高い比較対象」として置かれている。
そして極めつけが「¥5,000→1本あたり¥50」の見せ方だ。月額¥5,000は人によっては高く感じる。でも「247本あるから1本¥50」と言われると、急に安く見える。月額の絶対額じゃなくて、動画単価に変換して割安感を出す。これは中古でも携帯でもよくある古典的なやり口だけど、アダルトでここまで綺麗に組んでいるのは珍しい。

myfansの総投稿403件に対して、見放題99+女優40+バックナンバー247=386件。ほぼ全部を3つの箱に再配置している。在庫管理そのものが収益設計になっている、ということだ。
ここまでが「設計の話」。でも、烈の本当のすごさはこの設計じゃない。次だ。
核心──AV女優を「仕入れ」にできる、という到達点
ここが今日の本題だ。
「女優さんとガチプライベート見せちゃいますプラン」。月¥4,550、40本。説明文にはこう書いてある。AVじゃない、台本もない、ガチでヤリにだけ来てくれた女優さんとのリアル。出演しているのは実在のAV女優。しかも完全顔出し。

Xを追うと、AIKAをはじめとした女優とのコラボが「女優さんと遊んできたシリーズ」として投稿されていて、ファンからは「ガチ」「最高」と相当な熱量で受け取られている。インフルエンサー寄りの女の子(ひなちゃん的なポジション)も混ざっていて、完全顔出しのコラボ予告は数時間で1万超のいいねを叩き出している。
ここで多くの人が「すごい動画だな」で止まる。でも僕が見てほしいのはそこじゃない。
烈がAV女優と「組める立場にいる」こと自体が、到達点なんだ。

考えてみてほしい。myfansをやりたい人間は山ほどいる。実際に始める人間もそこそこいる。でも、その9割以上はうまくいかない。理由は単純で、売るものがないからだ。自分の身体を切り売りするか、無名の素人とどうにかするか、買ってきた素材を流すか。そのへんで詰まる。
AV女優は、その辺の個人撮影者とは絡んでくれない。当たり前だ。女優側にも事務所があり、ブランドがあり、リスク管理がある。どこの馬の骨かわからない個人のmyfansに、顔出しで、台本なしで出るメリットがない。
ところが烈は、それができる。なぜか。有名だからだ。 X73万フォロワーという数字が、女優にとって「ここに出れば自分の名前も売れる」という意味を持つ。烈の知名度そのものが、女優を呼ぶ磁石になっている。
ここに鶏と卵がある。AV女優と組むには有名でなきゃいけない。でも有名になるには良いコンテンツがいる。良いコンテンツを作るにはAV女優が欲しい。普通の人間はこのループの中で止まる。烈は、まず自分の力で(おそらく素人やインフルエンサーとのコラボで)有名になり、その知名度を使ってループの外側に出た。仕入れのグレードが、知名度に連動して上がっていく。これが烈の構造の核心だ。
もう少し具体的に書く。普通の個人撮影者が女優にアプローチしたとして、返ってくる答えはだいたい決まっている。事務所を通してくれ、で終わる。事務所を通せば、ギャラの相場、撮影条件、公開範囲、全部きっちり詰められて、そもそも「myfansで顔出し台本なし」なんて条件は通らない。女優にとってリスクしかないからだ。身バレ、ブランド毀損、契約違反。割に合わない。
烈の場合、その計算が逆転する。73万フォロワーのアカウントで顔出しで出れば、その女優自身のXフォロワーもmyfansの売上も跳ねる。烈に出ること自体が、女優にとっての宣伝になる。リスクがメリットを上回る、じゃなくて、メリットがリスクを上回る側に振れる。これは知名度がないと絶対に作れない天秤だ。
言い換えれば、烈は金で女優を買っているというより、自分の知名度を「出演料の一部」として支払っている。現金だけじゃ動かない相手を、影響力で動かしている。ここが個人撮影者には逆立ちしても真似できないところだ。手元にいくら金があっても、73万フォロワーは買えない。

だから、myfansで「頑張った先に何があるのか」と聞かれたら、僕はこう答える。頑張った先にあるのは、月の売上が増えることじゃない。組める相手のグレードが上がることだ。 最初は誰も相手にしてくれなかった人間が、有名になった瞬間にAV女優の方から来てくれる。烈はそれを証明した。身も蓋もない言い方をすれば、「有名になればAV女優とヤレる」。これがmyfansという階段の、かなり上の段に何があるかの現実だ。
そして残酷なのは、この段にたどり着けるかどうかが、努力の量だけじゃ決まらないことだ。素人やインフルエンサーとのコラボで最初の山を作れるかどうか、Xでバズらせる嗅覚があるかどうか、顔出しの男優として需要があるかどうか。烈は2024年4月に始めて2年でここまで来た。同じ2年やって、フォロワー数千で止まる人間のほうが圧倒的に多い。烈が見せているのは「夢」だが、同時に「ここまで来られる人間は一握りだ」という現実でもある。
なぜ女優が乗るのか──ギャラの仕組みと継続課金の差
「でも、なんで女優側がわざわざmyfansに出るの?」という疑問はもっともだ。ここを経済の話で分解しておく。
まず、AV女優のギャラの仕組みを正確に押さえておく。AVのギャラは基本的に「一本いくら」で、出演本数や女優の人気、撮影内容で大きく変動する。単体女優か企画女優かでも単価は全然違う。ここで多くの人が誤解しているのが、「作品が売れたら追加で印税が入る」という部分だ。原則として、これは入らない。
理由は著作隣接権のいわゆるワンチャンス主義にある。一度撮影に同意してギャラを受け取った実演家は、その後その作品が何枚売れようが、配信で何回再生されようが、複製や配信について権利が及ばない、という考え方だ。映画でもエキストラ含め大人数が関わる以上、全員に流通を止める権利を与えたら成り立たない。だから一度ギャラを払えば、その後の二次使用料は原則発生しない。これはAVに限らず映像実演全般の構造だ。
要するに女優から見ると、AVは「撮った時に一回もらって終わり」になりやすい。その作品が10年後もどこかで配信され続けて誰かの財布から金を抜き続けていても、女優の口座には一円も落ちてこない。デビュー作が一番高くて、本数を重ねるほど単価が落ちていく、というのもこの構造と無関係じゃない。
myfansは違う。月額の継続課金だ。同じ素材が、見放題で売れて、3ヶ月後にはバックナンバーでまたお金を生んで、場合によってはDMや外部流通でも売れる。運営側から見れば、一回撮った素材を何度も回収できる。

この差が、女優が乗る理由を作る。
烈側は知名度があるから、女優に対して通常より良い条件を出せる余地がある。単発のギャラが多少高くても、その後の継続課金で回収できるからだ。女優側から見れば、商業AVとは別の販路で、しかも「私的な文脈」という付加価値がついた追加収入になる。引退後のキャリアとして育てている女優や、現役でも稼働の保険を持っておきたい女優にとって、烈のような大型アカウントは悪くない選択肢になる。条件次第では「女優がレベニューシェアで乗る」設計だってあり得る。AVが構造的にできなかった「売れ続けたら自分にも入る」を、個人運営のほうが柔軟に作れる、という逆転すら起きる。
ただ、ここは綺麗事だけじゃ済まない領域だ。他人を出演させてアダルトを配信する以上、AV新法(正式にはAV出演被害防止・救済法)がモロに効いてくる。これがかなり重い。
順番に書く。出演者には性行為映像制作物ごとに出演契約書と説明書面を交付しなきゃいけない。そして契約から1ヶ月は撮影できない。さらに撮影が全部終わってから4ヶ月は公表できない。最短でも、契約してから映像を出すまで5ヶ月かかる計算だ。しかも出演者は、公表から1年間(一定時期までの契約は2年間)、理由を問わず無条件で契約を解除できて、違約金も損害賠償も払わなくていい。「やっぱり消して」が法律で認められている。
これは個人撮影者には地獄みたいなルールだ。思いつきで撮って即アップ、ができない。出演者が後から気が変われば、出した動画を引っ込めなきゃいけない。契約書の不備や説明不足があれば、1年を過ぎても取消・無効を主張されるし、肖像権やプライバシーでの削除請求には期限すらない。雑にやっている運営は、ここで全部吹き飛ぶ。
そして見逃せないのが、myfans側が2025年4月に規約を変えたことだ。共演者が含まれるコンテンツを投稿する際に、共演者の身分証、出演承諾書、契約書の提出を求めるようになった。myfans自身がAV新法準拠の出演契約書兼説明書の雛形を無償配布までしている。プラットフォームが「法令遵守でmyfans」と言って締めにかかっている。
ここまで踏まえると、烈の女優プランの見え方が変わる。実在女優・完全顔出しを、myfansの規約変更後も継続して出せているということは、この面倒な手続き──契約書、本人確認、説明書面、公表時期の管理──を全部回せているということだ。仕入れがすごい、で終わらせると見誤る。この重たい土台を回せるオペレーションがあるから、仕入れが継続できている。そっちのほうがよっぽどすごい。素人が女優を一回呼ぶことより、呼び続けられる体制を作ることのほうが、はるかに高い壁だ。
myfans発でMGSに逆流する──個人がレーベルになる段階
もうひとつ、烈で見逃せないのが流通だ。
プレステージグループのMGS動画に、「メーカー:烈」として独占配信のタイトルが並んでいる。確認できる範囲で複数本、「本編完全顔出し」「女優さんとガチプライベート」といったタイトルで出ている。

これが何を意味するか。普通の順番は、メーカーが作品を作って、出演者や男優はその制作工程の一部になる、という流れだ。メーカーが上で、演者が下、というと語弊があるが、構造としてはメーカーが主体だ。
烈は逆をやっている。先にXとmyfansで需要を作り、人気を証明してから、その作品を大手の配信流通に「卸す」側に回っている。SNSで売れた個人が、自分のブランドをそのままメーカーとして流通に持ち込む。逆流だ。
MGS側のメリットは、すでにSNSで需要が証明されたコンテンツを扱えること。烈側のメリットは、myfansの課金者以外にも売れること、そして大手流通に並ぶことで「個人撮影者」から「メーカー」へと認識が変わることだ。正規感、と言ってもいい。「あのMGSにメーカーとして並んでる」という事実が、烈というブランドの格を一段上げる。
これは個人クリエイターがレーベル化する、典型的な段階だ。最初は一人で撮っていた人間が、女優を呼べるようになり、流通に卸せるようになり、ブランドとして独立する。烈は今その途中、というよりかなり進んだ地点にいる。
最終出口は「烈になる方法」を売ること
そして烈は、もうひとつ上のレイヤーに手をかけている。
tipsに「烈の履歴書」というマンガ形式の商材がある。「【マンガで解説】 裏垢ジャンルを始めてからの全てを書きました。エロインフルエンサーの「どうやったら〜」系の悩みはこれ見れば全部解決します。」というやつだ。公開から短期間でランキング上位に入ったらしい。

これが意味するのは、「コンテンツを売る」から「コンテンツで成功した自分のなり方を売る」への移行だ。
整理するとこうだ。烈の一次商品は作品そのもの。二次商品は過去作のアーカイブ(バックナンバー)。そして三次商品が、このノウハウだ。
ノウハウ販売が強いのは、変動費がほぼゼロだからだ。作品を作るには撮影も編集もモザイク処理も女優のブッキングもいる。アーカイブの管理も手間がかかる。でもノウハウは、一度書けば在庫も出演者も撮影費もいらない。自分が積み上げたブランドの信用を、そのままデジタル商品に変換できる。
買うのは誰か。myfansをやりたい志望者、伸び悩んでいる後発、運営代行をやりたい人間だ。烈には「実際にやってのけた」という実績がある。だから「どうやったのか」に金が払われる。
クリエイターエコノミーの世界では、これがひとつの終着点だ。作品で稼ぎ、アーカイブで稼ぎ、最後は「自分になる方法」で稼ぐ。烈はその全部のレイヤーを同時に回している。
個人なのか、チームなのか
ここまで読むと、「これ一人でやってるの?」という疑問が湧くはずだ。僕の見立てを書く。

表向きは個人クリエイター、実態は烈を中心にした小規模な制作チーム寄り、だと思う。
根拠は業務範囲だ。過去30日で投稿14本。撮影、編集、モザイク処理、女優のブッキングと契約対応、X運用、myfansのプラン管理、バックナンバーの整理、MGSへの卸し、tipsの商材作成と販売。これを全部一人で、しかも止めずに回し続けるのは、無理ではないが現実的じゃない。裏に編集者か、撮影協力者か、管理者か、女優のブッキング担当か、誰かしらいると考えるほうが自然だ。
でも、チームだとしても、ブランドの核は完全に烈本人に依存している。SNAPTOKYOみたいな「箱」や「媒体」じゃない。烈という人格、烈という実績、烈の調達力、烈の男優としての存在感──これが全部商品価値の中心にある。
これが先月のSNAPTOKYOとの決定的な違いだ。SNAPTOKYOは無人化した工場で、誰がやっても回る仕組みを作った。烈は属人化した工場で、烈じゃないと回らない仕組みを作った。
そして、これが強みであると同時に、最大の弱点でもある。
だから何が言えるか
烈を分解して、僕が抜き出したい原則は3つだ。
1つ目。myfansの成功は、動画の本数でも、フォロワーの数でもない。「仕入れを呼べる立場」にたどり着けるかどうかだ。烈の女優プランが成立しているのは、烈が有名だからだ。有名さが、素人には絶対に組めない相手を引き寄せる。逆に言えば、ここに到達できない限り、何本上げても天井は低い。
2つ目。同じファンから、何回でも金を取る設計をしろ。烈は新作見放題、女優プラン、バックナンバー、外部流通、ノウハウまで、一人のファンと一人の志望者の両方から、何度も回収する導線を作っている。一回売って終わり、をやっている限り、烈の規模には届かない。
3つ目。これが一番大事だ。有名になることの本当の価値は、コンテンツが売れることじゃない。組める相手のグレードが上がることだ。最初は誰も相手にしてくれない。素人としか組めない。でも有名になった瞬間、AV女優の方から来る。流通の方から声がかかる。志望者が金を払って「あなたになりたい」と言ってくる。烈が証明したのは、有名さは「販売力」じゃなくて「調達力」と「交渉力」になる、ということだ。

myfansを始めて、思うように伸びずに止めていく人間を、僕は何人も見てきた。彼らに足りなかったのは、撮影の技術でも、編集のセンスでもない。「有名になった先に何が待っているか」のイメージだ。烈は、その先をはっきり見せてくれている。頑張った先には、自分一人では絶対に届かなかった相手と、対等に組める日が来る。それがどれだけ遠い段なのかも含めて。
烈とSNAPTOKYO。無人化の工場と、属人化の工場。
SNAPTOKYOは、烈がいなくても回る仕組みを作った。烈は、烈がいないと一秒も回らない仕組みを作った。どっちが正解かじゃない。お前がどっちになりたいか、だ。
仕組みを残したいならSNAPTOKYOを見ろ。名前を残したいなら烈を見ろ。ただし、烈の道は再現性が低い。烈になる方法を烈本人が売っているという事実が、何よりの証拠だ。誰でもなれるなら、そのノウハウに金は集まらない。
70人見てきたけど、ここまで来た個人は数えるほどしかいない。烈は、その数えるほどの一人だ。




