5月19日、Fantiaが「修正・モザイク基準に関するガイドライン改定のお知らせ」を出した。

施行は5月25日。猶予は6日。
そして、改定は新規投稿だけじゃなく、過去に投稿された作品全部に遡及適用される。9年間Fantiaで活動してきたクリエイターは、5桁枚数の修正を6日で終わらせないと、コンテンツが非公開・削除される。
Xではクリエイターから悲鳴が上がっている。当然だと思う。

→ Fantia規制に関するXまとめ:https://togetter.com/li/2699145
ただ、私はこの件を「Fantiaがやらかした」という話で終わらせるべきじゃないと思っている。
これは、国内ファンプラットフォーム全体に同じことが起こりうる構造の話だ。
うちで動いているクリエイターのうち、Fantiaを使っている子には個別にLINEで連絡を入れた。myfansメインの子も含めて、今のうちに考えておくべき話だと思うので、この記事にまとめておく。
何が起きたか
ファクト整理。
Fantiaの新基準では、対象の原型が視認できない状態でのモザイクが必須になる。形状・質感が判別できる粒度はアウト。
具体的にダメな処理は3つ。
透過モザイク、薄いぼかし、棒線で一部のみを隠す処理。これら全部、一律で不備扱い。
違反したコンテンツは、まず修正依頼か即時非公開か削除。改善が見られないファンクラブは凍結または閉鎖。悪質と判断された場合は警察などへのログ情報の開示・通報まである。
ITmedia記事
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2605/20/news087.html
電撃オンライン記事
https://dengekionline.com/article/202605/75330
背景についてFantiaは「関係諸機関から法的観点で極めて厳格な指導・指摘を受けている」と説明している。5月15日にも刑法第175条に抵触するリスクについて再確認を呼びかけていた経緯がある。
つまり、Fantia側も好きでこの厳格化をやっているわけじゃない。法的圧力に対応した結果がこれだ。
ここまでがファクト。
「Fantiaの問題」で終わらせていい話か
ここからが本題。
刑法175条は日本の法律。Fantiaにかかっている圧力は、原理的に同じ国内で運営されている他のプラットフォームにも同じようにかかる。myfans。CandFans。Fanbox。DLsite。全部、同じ法律の下にある。
Fanboxが過去にアダルトコンテンツの規制を段階的に強化してきた経緯を覚えている人は多いと思う。今回のFantiaの動きは、それと同じ流れの一部だと私は見ている。
つまり、こういうことだ。
今Fantiaに過去9年分の作品を置いているクリエイターが直面している状況は、明日のmyfansで起こってもおかしくない。来月のCandFansで起こってもおかしくない。
「自分のメインプラットフォームが、ある日突然、過去全部に遡及するルール変更を出してくる」
このリスクをゼロにする方法は、現在の日本の制度上、存在しない。
Fantia使ってる子に伝えたこと
Fantiaを使っているうちのクリエイターには、今週個別に連絡した。伝えたのは3つ。
1つ目。単一プラットフォーム依存は今すぐやめよう。
Fantiaだけで完結している運用は、Fantiaが規制した瞬間に売上ゼロになる。myfansだけの運用も同じ。複数のプラットフォームに同じコンテンツを出して、収益源を分散させる。これが基本になる。
2つ目。海外プラットフォームを必ず1個は持っておいてくれ。
FanvueでもPatreonでもSubscribeStarでも、何でもいい。国内法の影響を直接受けない選択肢を持っておくこと。日本のクリエイターが海外プラに移る動きは、Fanbox規制以降ずっと加速している。Fantia規制でこの流れはもう一段加速する。
3つ目。一番大事な話。Xを本気でやれ。
これは今までも言ってきたが、Fantiaの件で確信した。Xの重要性は今、爆上がりしている。

なぜXなのか
理由はシンプルだ。
Fantiaのフォロワーは、Fantiaが死んだ瞬間に全部消える。myfansのフォロワーも、myfansが規制した瞬間に連絡手段を失う。プラットフォーム内のフォロワーは資産じゃない。あれは人質だ。プラットフォームに預けている限り、プラットフォームの都合で消える。
Xのフォロワーは違う。Xそのものが死なない限り、フォロワーは残る。そして、販売先が変わったとき、フォロワーを次の販売先に連れていける。
「Fantiaが規制で死にました。次はmyfansで売るので、こっち来てください」
これがXがあれば言える。Fantiaの中に閉じこもっていた人には、これが言えない。
クリエイターにとってXは、販売プラットフォームじゃない。販売プラットフォームから独立した「自分の連絡網」だ。だから、Fantiaが死のうがmyfansが死のうが、Xさえあれば次に移行できる。
うちでも、Fantiaに依存していた子から順に、今月Xの投稿頻度と内容を全部見直してもらっている。Fantiaに頼ったマネタイズしかしてこなかった人ほど、Xの本気運用に切り替えるのが遅れる。だから今やる。
Xにも賞味期限はある
ただ、誤解しないでほしいことがある。
Xも永遠じゃない。
アカウント凍結のリスクはある。アルゴリズム変動で表示が激減することもある。Xのアダルト規制も、ここ数年で何度も基準が変わっている。
つまり、Xもまた「いつ死ぬか分からない資産」ではある。Fantiaほど急性ではないだけだ。
そして、もしXのアカウントがある日突然BANされたら。
これも、ゼロから作り直す必要は実はない。
Xアカウントが死んだときの選択肢
知らない人もいると思うので書いておく。
Xのアカウントは「買う」という選択肢がある。
アカウント売買のマーケットがあって、フォロワー数・ジャンル・運用年数で価格がついている。引退したクリエイターや、運用を辞めた人のアカウントが流通している。
私が普段使っているのはアカバイというマーケット。アダルト系アカウントの売買も普通に扱っているし、出品も購入もできる。
→ アカバイ(アダルト向けページ):https://akabuy.jp/business

自分のアカウントがBANされたとき、ゼロからフォロワーを積み直すのは正直しんどい。半年〜1年かかる。その間、収益は止まる。
一方、フォロワー付きのアカウントを買えば、即日で運用再開できる。BAN対策の選択肢として、こういうマーケットがあるということは知っておいた方がいい。
私自身、今いくつかアカウントをここに出品している。引退した子のアカウントを整理したものや、自分で運用していたけど今は手が回らないものを流している。買い手も売り手も両方やっているので、相場感は実体験ベースで分かる。
まとめ
Fantia規制は、Fantia固有の問題じゃない。国内ファンプラットフォーム全体が抱えている構造的なリスクが、たまたまFantiaで顕在化しただけ。
今、現役で活動しているクリエイターがやるべきことは3つ。
プラットフォームを分散する。海外プラを最低1個持つ。Xを本気で運用する。
そして、もうひとつ。
Xもいつ死ぬか分からない。だから、いざBANされたときの代替手段として、アカウントを買える場所があることを知っておく。これも選択肢の1つだ。
Fantia規制の続報は引き続き追う。myfansやCandFansが追随する動きが出たら、また書きます。




